2013 Fiscal Year Annual Research Report
能楽資料学構築に向けた金春家旧伝般若窟文庫の総合的文書調査
Project/Area Number |
22320053
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
宮本 圭造 法政大学, 能楽研究所, 教授 (70360253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊海 孝充 法政大学, 文学部, 准教授 (30409354)
高橋 悠介 神奈川県立金沢文庫, 学芸課, 学芸員 (40551502)
石井 倫子 日本女子大学, 文学部, 教授 (50328887)
山中 玲子 法政大学, 能楽研究所, 教授 (60240058)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 能楽 / 資料学 / 謡本 / 金春 / 伝書 / 文書 |
Research Abstract |
般若窟文庫を中心とする金春家旧伝文書は、能楽研究におけるきわめて重要な資料群であり、三年間の研究期間の間で、その全体像を明らかにすべく、総合的調査を行ってきた。とりわけ力を注いだのが、全二千点を越える膨大な資料のデジタル化と目録作成と、ウェプ上での公開である。三年間を通じて、目録の整備に努め、計画的に資料の撮影とデジタル化を行った結果、目録の入力は全て完了し、今年度は資料の現物との照合確認を行い、資料のデジタル化についても、一部の謡本や雑多な一枚物の資料を除く、大部分の資料について撮影とデジタル化が完了し、当初の計画以上の成果を上げることが出来た。これらをもとに、金春家旧伝文書デジタルアーカイブとして、金春家旧伝文書の全ての文書画像を解題とともにウェブ上で閲覧できるコンテンツの作成が実現した。これらは今後の能楽研究に大きな刺激を与える重要な成果になるものと確信している。また、関連資料の調査についても、金春家の下間少進から能の指導を受けた大名の秋田城介実季がまとめた型付の編纂に関わる様々な資料や、金春座小鼓方の幸五郎次郎正能が、その最晩年に経済的な援助を秋田実季に願い出た書状、岩国伝来の能伝書など、能楽資料学構築のために重要な資料を数多く採訪することが出来た。これらの成果については、平成二十六年九月15日に予定しているシンポジウム「金春家文書の世界」(仮題)、同時期に開催する資料展示などを通じて一般にも公開する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)