2012 Fiscal Year Annual Research Report
人形浄瑠璃文楽の近世期上演記録データベースの作成と活用・公開に関する基礎的研究
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22320054
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
神津 武男 早稲田大学, 高等研究所, 招聘研究員 (10424821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒石 陽子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40247268)
久堀 裕朗 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (50335402)
井上 勝志 園田学園女子大学, 近松研究所, 教授 (90309443)
鈴木 博子 帝塚山大学, 人文学部, 准教授 (80610237)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 浄瑠璃本 / 人形浄瑠璃文楽 / 日本古典文学 / 日本近世演劇 / 出版(出板) / 書誌学 / データベース / 上演記録 |
Research Abstract |
【研究の目的】全体構想は、我が国が世界に誇る伝統演劇「人形浄瑠璃文楽(にんぎょうじょうるりぶんらく)」の、伝統の実体を解明し、真に科学的な通史を完成させ、以て当該演劇およびその研究の一層の隆盛を大目標とするものである。 本研究課題はその基礎となるべく、専門家(人形浄瑠璃文楽の演技者や劇場関係者)や日本文学研究者への学術的貢献はもとより、当該演劇に関心をもつ日本国民一般ひいては外国人研究者等へ対しても、正確で信頼のおける上演記録へのアクセスを可能にすることを通じて、大方の関心と叡智とを当該分野へ集めることを所期の目的とするものである。 【2012年度の研究実績概要】2009年秋の申請予算から四割ほど減額されての採択であったため、申請時に予定していた下記の四事業の内、事業内容を縮減して進めなければならない。 「I.発表済みの上演記録のデータベース化」は、入力情報を最小に留め、用途を会員内部での年代考証・検索用に限定した非公開DBの作成・完成を目指すこととした。浄瑠璃本(通し本)の初板本書誌に関するデータの整理を進めた。「II.未発表更新情報の精選(相互検証)」については、分担範囲を確認し、各自に必要項目の整理を進めた。研究代表者の神津は、浄瑠璃本・絵尽に関わる情報の精度をあげることに努めた。「III.データベースに掲出すべき典拠資料のデジタル画像の撮影・収集」については、『義太夫年表近世篇』完結後に新出した資料の調査および既存資料のデジタル画像化・整理を進めた(富山県立図書館・愛知県個人)。 「IV.データベースの運用・活用方法についての検討」については、Iの作成と関連して引き続き検討するが、本研究課題が現在把握している限りの番付(既出・新出)の一覧の作成(印刷物の形態で)・提供を目指したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【1】2009年秋の申請予算から四割ほど減額されての採択であったため、申請時に予定していた事業内容を縮減して進めなければならなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年平成22年度・二年平成23年度の事業を通して、今次の事業年度内に達成し得る範囲が具体化していた。三年目以降は、従前二年間の延長線上で、着実に事業を進めていくことを旨としている。 具体的には本研究課題では、上演記録データベースの作成が中心となる。「番付 ばんづけ」の現存する興行のデータベース化を終えており、三年平成24年度には「番付」の残らない興行/上演記録のデータベース化を進めた。最終平成25年度には、複数にわかれているデータをひとつに統合することが課題となるが、可能な限り、作業を進めて参りたい。
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Research Products
(8 results)