2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320058
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
竹内 勝徳 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (40253918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 勤 九州大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (10216731)
城戸 光世 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (10351991)
大島 由起子 福岡大学, 人文学部, 教授 (40168919)
高野 泰志 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (50347192)
井上 間従文 一橋大学, その他の研究科, 准教授 (50511630)
稲冨 百合子 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (50526514)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ラルフ・ウォルド・エマソン / ナサニエル・ホーソーン / エドガー・アラン・ポー / ハーマン・メルヴィル / ヘンリー・ソロー / ハリエット・ビーチャー・ストー / アメリカン・ルネッサンス / トランスアトランティック研究 |
Research Abstract |
本年度は、アメリカン・ルネッサンス作家(エマソン、ソロー、ホーソーン、メルヴィル、ポー、ストーら)の作品や伝記等に表れた大西洋を中心とした交易、交通、旅行、移動、情報の流れ、移民の動き等のイメージを捉え、作家たちのグローバルな想像力と同時代のアメリカ・ナショナリズムを対比する、という目標を立てた。 この目標を達成するため、本研究グループでは、(1)月例会を開催する中、ホーソーンやポーの作品を精読し、新たな解釈のあり方を探求してきた。(2)8月18日~20日に夏季セミナーを開催し、年度末発行の論集に掲載する研究成果について検討した。このセミナーでは3人の特別講師(中野学而、斎木郁乃、橋本安央各氏)を招聘し、講演をお願いした。(3)ロンドンやローマ、フィレンツェ等に出張し、ホーソーンのヨーロッパ在住時の基本資料を収集した。(4)各研究者はそれぞれの担当分野について研究を行い、各研究誌、および、各学会の支部大会、全国大会で成果発表を行った。(5)以上の活動の成果をまとめた図書『環大西洋の想像力――越境するアメリカン・ルネサンス文学』(彩流社)を発行した。この図書には、メンバー全員の論文に加え、これまで夏期セミナーに招聘した西谷拓哉、飯野友幸、成田雅彦、高尾直知、阿部公彦、佐久間みかよ各氏の論文、さらに、平成23年に本研究においてオーストラリア・シドニーより招聘したポール・ジャイルズ氏の講演記録が収められている。 本研究は文学研究の最前線であるトランスナショナル研究を、経済、交易、移民、旅行などより具体的な事象よって捉え直していくものであり、今後の文学研究の指標になるものと信じている。こうした研究手法は『環大西洋の想像力』に十分生かされており、そこにおいて本研究の目的は遂行できたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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