2012 Fiscal Year Annual Research Report
構造主義の残滓としての英国批評の国際的再検討─ラスキンからウィリアムズまで
Project/Area Number |
22320060
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
川端 康雄 日本女子大学, 文学部, 教授 (80214683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
河野 真太郎 一橋大学, 商学研究科, 准教授 (30411101)
大貫 隆史 関西学院大学, 商学部, 准教授 (40404800)
鈴木 英明 日本女子大学, 文学部, 研究員 (70299965)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | レイモンド・ウィリアムズ / モダニズム / ネオリベラリズム / ユートピア / 英国批評 / ジョン・ラスキン / ジョージ・オーウェル / ウェールズ |
Research Abstract |
本研究課題は、文学批評における<残滓的なもの>に着目することで新たな展開を模索するものであり、この目的を達成するために、英国の批評家・作家であるRaymond Williamsを重要な参照軸とした。これは、Williamsを直接の研究対象とすることと同時に、Williamsの著作を導きの糸にして19世紀中盤から20世紀中盤にかけての英国批評を、英国内にかぎらずとくにヨーロッパ大陸系の批評・哲学との影響関係・同時代性も考慮しつつ再検討することを意味している。 最終年度である本年度は、“Long Revolutions in Wales and Japan: Raymond Williams in Transit III”と題するカンファランスを、平成24年11月2日にSwansea大学のDylan Thomas Centreに於いて開催した。同カンファランスには、本研究課題におけるこれまでの成果を最終的な検討に付することを目的とした。本研究課題は狭義の(現代的な意味での)批評の再検討だけではなく、20世紀前半の英国批評が保持していた総合性への指向を踏まえた「学際的」な批評の再検討も含んでおり、両者の成果を検討できるように図った。その際、昨年度、専門的な知見の提供を依頼した西亮太氏(一橋大学博士課程院生)にも、上述のカンファランスへの同席を依頼し、研究協力者として本研究課題に加わってもらった。年度末には同カンファランスのプロシーディングズを発行した。 以上の国際カンファレンスおよび国内の研究会(4月22日、8月31日、9月1日、12月30日、併せて4回開催)を中心とした課題遂行作業と並行して、適宜別個に、国内外の学会等での口頭報告、活字での成果公表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)