2014 Fiscal Year Annual Research Report
コエ語族ガナグループの系統分類の再検討:シフトかイノベーションか
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22320080
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
大野 仁美 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (70245273)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 言語学 / 比較 / 系統 / コイサン / 親族名称 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も引き続き、ホアン語(など他のコイサン諸語)との対照をおこないながら、コエ語族におけるガナグループの文法上の特殊性について検討を進めた。今年度は特に、コエ語においてさまざまな発展形をみせる時制・アスペクト体系の比較対照を実施し、共通点と相違点を明らかにした。グイ語の体系は、コエ語の中において時制区分が格段に多く、また相対時制の用法があることを明らかにした。 親族名称体系の研究では、コエ語族全体において「同性キョウダイ」の関係はすべて冗談関係と解釈されているが、グイのそれは忌避関係と考えたほうがよいのではないかという主張をまとめた。根拠として、同性キョウダイに対して期待される対照的行動と同性親子関係(忌避関係とされている)において期待されるそれが非常に近いことを例を挙げてまとめた。 これらの知見に関して、ホアン語での調査が実現された場合の要確認項目のリストアップを行った。研究機関を訪問し、上記の研究の進行に関わる資料の収集および情報交換をおこなった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)