2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320112
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
神保 尚武 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60063781)
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Keywords | CEFR / EPOSTL / J-POSTL / 自己評価Can-doリスト / 英語教師の成長 / 英語教師の自律 |
Research Abstract |
新学習指導要領に記述されている「英語の授業は英語で行うこと」のできる教師養成と「教職実践演習」にある「履修カルテ(2)」の自己評価シートの項目特定は、認定大学における喫緊の課題である。本研究の目的は、この課題に対する継続可能な具体的枠組みを提案することにある。 今年度はまず前年度に開発した自己評価100項目の統合、精選、見直しを行った。ついで、様々な言語教育学会で自己評価リストの第一次案とヨーロッパ言語参照枠(CEFR)の日本の英語教育への応用を提案し、参加者と議論した。8月には言語教育履修生のためのヨーロッパ・ポートフォリオ(EPOSTL)作成者のニュービー教授(オーストリア、グラーツ大学)を招き、日本での普及の課題を探った。まず、英語・独語・仏語合同シンポジウムを早稲田大学で開催し、「CEFRの日本への文脈化を考える」というトピックで議論した。次に大学英語教育学会夏季セミナーで同じ主題を追求した。9月から、言語教育履修生のための日本ポートフォリオ(J-POSTL)の教育現場への文脈化の試みを開始した。全国の900名ほどの英語教育課程履修生に上記のポートフォリオを配布した。目的は、履修学生が教職課程や実習で学んだことを継続的に記録し、自分の成長に役立てることである。同時に成長の課程を自己評価する質問紙を配布し、今年度末と来年度末に回収する径年度調査に入った。 海外調査としては、11月初めにアイルランドのトイリニティ・カレッジ、イングランドのケンブリッジ大学、2月初めにオーストリア、グラーツ市のヨーロッパ現代語センターへ赴いた。面談調査のみならず、現地の初等・中等学校訪問も実現し、授業参観をすることができた。
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