2010 Fiscal Year Annual Research Report
近代帝王記録の叙述―東アジアにおける“実録"編纂との比較―
Project/Area Number |
22320119
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中見 立夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20134752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立石 博高 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (00137027)
DANIELS Christian 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30234553)
高松 洋一 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (90376822)
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Keywords | 国際研究者交流 / 多国籍 / 比較史学 / 史料学 / 東アジア / 帝王 / 天皇 / 実録 |
Research Abstract |
平成22年(2010)7月に、本研究課題参加者による第1回会議をおこない、当該年度および研究実施4年間について、研究計画の調整と確認をおこなった。 当初、本年度、沖縄県で予定していた、史料調査および研究集会開催を、沖縄県側参加者からの要請により、次(平成23)年度に実施することとし、本年度は韓国において史料調査および研究集会をおこなった。2011年3月に研究分担者および連携研究者5名で韓国を訪問し、国立ソウル大学奎章閣文庫・同大学附属図書館、国立韓国学研究院、国史編纂委員会、国立中央図書館(以上、ソウル市)、政府記録保管所(釜山市)において、実録関係史料を調査すると同時に、実録庫(江華島の赤裳山史庫)の実地調査をおこない、韓国側研究者とのあいだで、研究集会をおこなうこととした。上記計画はおおむね順調に実施することができ、研究集会も3月17日、韓国側から約20名の参加者をえて、国史編纂委員会において開催された。なお3月11日に発生した東日本大震災のため、連携研究者2名が、勤務先の都合により参加不可能となり、この分の経費は繰越申請を提出し承認され、代わりに台湾・国立故宮博物院において史料調査をおこなった。 このほか研究分担者1名をスペイン(2011年1月)、連携研究者1名をロシア(2010年8月)へ派遣し、スペイン王国の国王伝、ロシア帝国の皇帝伝に関して史料調査をおこない、さらに2011年3月、米国で期催された、第50回米国アジア学会において、本研究課題による研究成果の一部を報告した。
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Research Products
(30 results)