2010 Fiscal Year Annual Research Report
国際金融取引における資金・証券決済システムの抵触法及び実質法的観点からの総合研究
Project/Area Number |
22330018
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
多田 望 西南学院大学, 法学部, 教授 (40274683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
釜谷 真史 西南学院大学, 法学部, 准教授 (30363302)
北坂 尚洋 福岡大学, 法学部, 准教授 (60346129)
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Keywords | 国際金融取引 / 資金決済システム / 証券決済システム / 間接保有証券 / ネッティング / ファイナリティ / 証券担保 / 国際倒産 |
Research Abstract |
本研究は、国際金融取引の基本インフラである資金・証券決済システムに関して、それを支えるネッティング(相殺決済)、および間接保有証券の権利移転についての法的安定性を確保するために、相殺・債権譲渡や物権などとの関係のほか、国際倒産における処理や監督規制も念頭に置きつつ、内外国の法、特に、欧州連合(EU)の金融に関する各種の規則・指令、ハーグ間接保有証券準拠法条約、2009年10月のUNIDROIT間接保有証券実質法条約を複合的・総合的に考察し、抵触法および実質法の双方の観点から、関係する諸問題の解決を試みるものである。 研究の初年度である平成22年度は、毎月1回のペースで研究会を開催し、「資金・証券決済システム、ネッティング、および間接保有証券の概括的確認」として、(1)2009年改正EU決済ファイナリティ指令の和訳および検討、(2)2009年改正EU金融担保指令の準拠法関連条文の和訳および検討、(3)EU信用機関再建指令の準拠法関連条文の検討、(4)UNIDROIT間接保有証券実質法条約の和訳および検討、(5)EUにおける証券担保法整備新提案に向けての質問書の和訳および検討、並びに、(6)決済ファイナリティおよび間接保有証券に関する日本語の基本文献の検討を行った。また、関連する日本・外国の書籍および論文の収集に努めた。 これにより、資金・決済システムに関する基本的概念の確認、および間接保有証券関する各国の法制度の基盤の確認ができ、今後の研究を展開・発展させる基礎前提が整った。
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Research Products
(4 results)