2011 Fiscal Year Annual Research Report
現代インド外交の解明―実態・戦略的方向性・外交モデルの総合的研究―
Project/Area Number |
22330056
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Research Institution | Shobi University |
Principal Investigator |
堀本 武功 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授 (40364872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 眞 拓殖大学, 国際学部, 教授 (70095420)
三船 恵美 駒澤大学, 法学部, 教授 (40312110)
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Keywords | 社会科学 / 政治学 / 国際関係論 / 対外政策論 / インド外交 |
Research Abstract |
これまでの2年度における研究を通して、インド外交の新しい側面が解明されつつある。特に前年度(2年度目)に2011年9月7日にニューデリーで、ネルー大学東アジアセンターと共催した日印関係シンポにおいては、本研究の主要柱でもある目印関係の実態-なぜ、緊密化が進展したのか、両国外交の親和性などが議論されることを通してインド外交の実態的な側面も解明された。その背景には、東アジアセンター長のラリマ・ヴァルマ教授がインド側のシンポ報告者を選りすぐり、第一線で精力的な研究をおこなっているメンバーを取りそろえたことが大きな要因ともなっている。 さらに同年10月9日に東京で開催した日印関係に関する国際ワークショップにおいては、ニューデリーの国際シンポにおいて検討されたインド外交の特質が英国や豪州から参加した国外研究者によってさらに仔細に検討された。その結果、当該科研メンバーに裨益するところが大きかった。 これまでの検討の結果、1947年の独立後、インドがとった外交路線-非同盟路線(1947年~1960年代)、ついで印ソ同盟路線(1970年代~1980年代)後における新外交路線については、連携外交路線であることが判明しつつある。 本研究は、初年度が基本的調査研究、第2年度が日印関係の研究、第3年度が全体的な取りまとめというスケジュールを想定しているが、過去いずれの年度も想定以上の成果を収めている。そのため、第3年度(最終年度)における研究全体の取りまとめも順調に推移するものと想定される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、初年度が基本的調査研究、第2年度が日印関係の研究、第3年度が全体的な取りまとめというスケジュールを想定しているが、過去いずれの年度も想定した成果を収めている。そのため、これらの成果を基に総括的な研究成果を取りまとめることが容易であると想定される。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度においては、本研究の目的を達成するため、これまでの前2年度において概ね完成させ、その検証作業に重点を置くとともに研究報告書の作成を中心に研究活動を展開する。そのための一環として、9月には米国とインドから研究者を招聘して、ワークショップをおこない研究の深化を図る。研究報告書は、今年度後半に入稿を予定しているインド外交に関する図書のベースとなる。 そのため、報告書の執筆にあたっては、図書として刊行するほか、当該図書の刊行後に予定している英文化をも想定して、作業を進めることになる。
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Research Products
(11 results)