2011 Fiscal Year Annual Research Report
政府統計データのアーカイビングシステムの構造と機能に関する国際比較研究
Project/Area Number |
22330070
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
森 博美 法政大学, 経済学部, 教授 (40105854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 幸繁 中央大学, 経済学部, 教授 (00153891)
西村 善博 大分大学, 経済学部, 教授 (50172705)
坂本 憲昭 法政大学, 経済学部, 教授 (70386324)
菅 幹雄 法政大学, 経済学部, 教授 (50287033)
水野谷 武志 北海学園大学, 経済学部, 教授 (80364230)
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Keywords | アーカイブ / データベース / 統計法 / レジスター / 空間情報 |
Research Abstract |
平成22年度に発表した研究成果に対して寄せられた各種の意見等を受けて各班で協議、策定した本年度の研究計画をプロジェクト参加者全員で共有し、日常的に情報交換を行いつつ研究を展開してきた。 補助金によって実施した海外の政府統計機関や国際機関等での現地調査、さらにはウエブサイトに掲載されている会議報告資料や論文などから、(1)政府統計データのアーカイビングが、ミクロベースでのデータ統合(micro-based data integration)の方向で推進されていること、(2)アーカイビングにおける情報プラットフォームとして、企業・事業所統計についてはビジネス・レジスターが位置づけられていることなど、本研究プロジェクトのコア部分が具体的な制度的形態として明らかになってきた。 また、本研究の特色でもある拡張可能性を有する個体レコードからなるリレーショナルなデータベースとして統計情報を捉える視点から、緯度経度情報の変数としての付加による調査票情報が潜在的に保有する情報価値の新たな開拓を持つことが明らかにされた。なお、この点に関しては、本研究プロジェクトの研究拠点である法政大学日本統計研究所から、Exploring Potential of Individual Statistical Records(https//www.hosei.ac.jp/toukei/shuppan/mokuji41.htmlを公刊し内外に発信したほか、各メンバーが所属する学会での報告や研究論文による研究成果の提供を行った。 さらに研究による社会貢献としては、平成25年度稼働開始を目指して目下最終準備段階にあるわが国のビジネス・レジスターの整備過程に研究から得られた情報を積極的に提供するとともに、2月にはビジネス・レジスターに関する国際ワークショップを開催し、内外の整備当事者相互の実質的な情報交換をサポートした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
アーカイビングシステムに関する事前研究に基づき、その特色に照らして計画的に対象国を選定し、現地調査を実施したことで、日本も含めシステムの国際的な位置づけの概念図を描くことができた。また、まとまった形での情報発信や国際ワークショップの部分的な前倒し実施により、研究の重層的展開を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度も学会等の場で積極的に研究成果を発信するとともに、特定の地域を対象として緯度経度情報を有する事業所データベースの構築に取り組むことを計画している。その過程で、現在のアドレスマッチング技術が有する問題点なども明らかにする。また、ビジネス・レジスターの日常的な維持、更新のコア業務とされるプロファイリング(現状確認)等をテーマとした国際ワークショップの開催も計画している。
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Research Products
(51 results)