2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330075
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田渕 隆俊 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70133014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金本 良嗣 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00134198)
井堀 利宏 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40145652)
高橋 孝明 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (30262091)
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Keywords | 空間経済学 / 都市経済学 / 経済地理学 / 国際貿易 / 交通経済学 |
Research Abstract |
1.新経済地理学に関する実証分析を行うために、OECD、世界銀行、ILOなどのデータベースを用い、記述統計分析を行った。特に、都市化と経済発展に重点を置き、分析を行った。 2.ミクロ経済学的基礎のもとに、空間経済学の基礎理論の再構築を行った。 田渕はレディング大学Mossay講師との共同研究において、新貿易理論を独占的競争市場の一般均衡理論のフレームワークで分析し、経済統合が社会厚生に及ぼす影響を調べた。また、台湾中央研究院Lai教授との共同研究を行い、ホテリングの空間的寡占競争とウェーバーの工場立地論の理論的統合を行った。また、ルクセンブルク大学のPicard教授と共同研究を行い、連続空間における経済地理学の理論を確立し、さらには都市内の土地利用を分析しうるモデルを開発しているところである。さらに、ワシントン大学Berliantと共同研究を継続しており、投票における情報集約理論と経済地理学のトレードオフに関する研究を進めた。 井堀は、財政構造改革と経済活動に関する研究を遂行し、ソフトバジェットやレントシーキングの問題を分析し、社会的に望ましい経済政策について研究した。 金本は、経済地理学の文脈においてヘンリージョージ定理を用いて理論分析を行い、望ましい都市政策の研究を行い、また海外で二度講演を行った。 高橋は、不完全情報によって都市の経済集積がどのように変化するかについて調べるとともに、経済地理学において交通技術の進歩の果たす役割を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した実証分析と基礎理論の再構築は、予定通りほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
データベースの構築は本研究に必要不可欠である。しかし、予想以上に時間がかかりそうなので、研究にさらに時間を割いて対応したいと考えている。理論研究は、いままでどおり遂行する予定である。
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