2012 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカにおける民族の多様性と経済の不安定性の総合研究
Project/Area Number |
22330085
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
日野 博之 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (40294243)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 基樹 神戸大学, その他の研究科, 教授 (30273808)
濱口 伸明 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70379460)
下村 研一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (90252527)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 経済政策 / 民族の多様性 / アフリカ / 国際研究者交流 / 多国籍 |
Research Abstract |
3年間の研究計画の最終年度にあたり、これまでの研究成果を基に,アフリカの多民族国家が,社会的平等及び経済安定を維持しながら持続的な経済成長を成し遂げるための経済政策制度を導出するため,2012年7月に欧米およびアフリカから約20名の研究者や政策担当者を招聘し、総括ワークショップを東京で開催した。合わせて、第1回及び第2回研究集会の発表論文を取りまとめた,“Ethnic Diversity and Economic Instability in Africa: Interdisciplinary Perspectives”(Cambridge Univ. Pressより2012年7月刊行)の出版記念を兼ねた公開シンポジウムを開催した。 今後刊行を予定している、総括ワークショップのプロシーディング、第3・4回研究集会と総括ワークショップの発表論文を取りまとめたものと、本研究の主要な研究対象国であるケニアに関連する論文をまとめたものの、二編の編著書の編集作業を行った。本研究では、経済学、政治学、経済史、人類学および心理学の研究者から成る学際的国際研究グループを形成し、民族多様性の経済への影響を、包括的また抜本的に分析した。 この分野では経済実験、経済地理学等のこれまで用いていなかった手法も導入し、分析手法の多様化も試みた。研究の結果、国家に多民族が併存することが、経済成長を低減させ、経済を不安定化させるとこれまで経済学で受け入れられてきた結論が必ずしも適切でないことが示された。更に、民族の多様性が国家経済のパフォーマンスに一方的に影響するものではなく、民族の多様性と経済は互いに影響しあうことが明らかになり、その様々なルートを解明した。分析結果に基づいて、民族の多様性に取り組む政策の在り方を示した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)