2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330089
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
胥 鵬 法政大学, 経済学部, 教授 (60247111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 建二 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (20345474)
蟻川 靖浩 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (90308156)
内田 交謹 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (80305820)
竹口 圭輔 法政大学, 経済学部, 教授 (80386333)
武智 一貴 法政大学, 経済学部, 准教授 (80386341)
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Keywords | 企業統治 / 金融機関 / 株式買取請求 / 企業再編 / 配当政策 / 独立社外取締役 / ストックオプション / R&D |
Research Abstract |
胥・原は、銀行・証券会社・保険会社のストックオプションの導入要因、社外取締役の有無などのコーポレートガバナンスの決定要因について分析した。Serita and Xu(胥)は、行動ファイナンスの企業統治に対する影響の分析を試みた。胥(2011)では、MBO後の業績改善は所有集中、モニタリング強化などのコーポレートガバナンスの再構築の結果だという事例研究が行われた。墨、竹口、武智はストックオプションの導入要因と親子会社関係についての分析を行い、親子依存度が高く親会社交渉力が低い場合にストックオプションが付与されるという点が実証的に確認した。森田(2011)は,訴訟において,計量経済学的手法の有用性と問題点について分析を行った。松井は管理会計の観点から企業統治の経済理論分析を行った。蟻川・河西・宮島(2011)は、R&D投資に与えた金融的要因の影響を定量的に分析した。蟻川(2012)は、グローバル企業の意思決定の現地化について、とりわけ、組織の経済学などの研究成果を用いた検討を行っている。Arikawa and Takechi(2011)は、M&Aが企業の生産性に与える影響に関して、M&Aの意思決定におけるセルフセレクションの問題を考慮した分析を行った。竹口は、ストックオプションを中止・消却するケースを取り上げ、その影響と要因を分析した。浅野・佐々木はSRI(社会的責任投資)を行っている投資信託のパフォーマンスを伝統的ファンドと比較した。Shinozaki and Uchidaは、米国と異なり、ストックオプション導入前後の日本企業の現金配当が増加することを発見した。Yue,Uchida,and Matsumoto(2012)は、独立系ベンチャーキャピタルが自社の名声のために未熟な企業を上場させる傾向が強いことを明らかにした。今年度の宮崎の論文は、インフレと内生成長について分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
代表者と分担者11名は、研究課題の2年目で英文と和文査読付き論文をそれぞれ2本と4本を発表し、多数の国内学会発表と国際学会発表を行い、ディスカッションペーパーも多数執筆したほかに、雑誌寄稿や本の編著・分担執筆も積極的に行っていた。よって、非常に順調に進展しているといえよう。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度のディスカッションペーパーの査読付き雑誌に採用されるように一層邁進する所存である。また、内外の学会で論文を多く発表し、研究成果を広げるために雑誌寄稿や本の分担執筆も積極的に進めていきたい。概ね順調に進んでいるため、今まで通りに研究を進めていく予定である。
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Research Products
(21 results)