2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330090
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
千田 亮吉 明治大学, 商学部, 教授 (80179944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 知明 明治大学, 商学部, 准教授 (00440206)
畑農 鋭矢 明治大学, 商学部, 教授 (00303040)
塚原 康博 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 教授 (00207341)
加藤 久和 明治大学, 政治経済学部, 教授 (90409491)
溜川 健一 明治大学, 商学部, 講師 (80402494)
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Keywords | 経済政策 / 経済統計学 / 地域連関 / 動学的一般均衡 / DSGEモデル |
Research Abstract |
平成22年度は、本研究課題に関連する先行研究のレビューを行ない、開放体系のDSGEモデルの基礎を構築することを試みた。また、2年目以降の地域間連関の精緻化に向けた準備作業およびわが国の財政状況に関するさまざまな側面からの考察も行った。 まず、先行研究のレビューに関連して、DSGEモデルの拡張や財政政策が地域経済に与える影響などをテーマとして、計8回のワークショップを開催した。さらに、震災の影響で当初予定より4ヵ月遅れて地域経済モデル、DSGEモデル、財政政策に関するコンファレンスを開催した。ワークショップとコンファレンスでの報告から、各テーマについての最新の研究動向を把握することができた。 DSGEモデルの構築に関しては、溜川・福田が信用市場における期待形成の誤りを組み込んだDSGEモデルを構築し、加藤)はDSGEモデルのパラメターのベイズ推定を試みた。これらの研究はDSGEモデルにおける最新の手法を取り入れたものである。 地域間連関および財政状況に関しては、塚原が医療サービス、介護サービスに関する産業連関分析を行い、畑農は社会保障全般、山田はヘルスケアに関する分析を行なった。また、溜川は財政政策の効果の定量的な把握を行い、千田は政府への信頼という観点から、中央政府と地方政府の比較を試みた。これらの研究では、産業連関分析、状態空間モデル、VARモデル、アンケート結果の解析などさまざまな手法が用いられている。本研究課題の目的はDSGEモデルによる政策評価であるが、他の手法による評価と比較することでモデル構築の意義を明らかにすることが可能になる。
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Research Products
(15 results)