2010 Fiscal Year Annual Research Report
公共財と公共資源をめぐる紛争解決のための利害調整ルールの多面的研究
Project/Area Number |
22330099
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
山崎 福寿 上智大学, 経済学部, 教授 (10166655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬下 博之 専修大学, 商学部, 教授 (20265937)
上山 隆大 上智大学, 経済学部, 教授 (10193848)
川西 諭 上智大学, 経済学部, 教授 (90317503)
有村 俊秀 上智大学, 経済学部, 教授 (70327865)
蓬田 守弘 上智大学, 経済学部, 准教授 (30286611)
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Keywords | 権利対立 / 排出権取引 / 合意形成 / 特許権 / 区分所有法 |
Research Abstract |
第一に、開発投資と景観権などとの整合性を図るための権利と規制のあり方をモデルを用いて検討した。自治体がいかなる理由から、開発抑制的な政策を採用するかについて理論的に明らかにした。また、区分所有法によって、どの程度の社会的費用が発生しているかについて分析するための検証モデルを提示し、推定モデルを改良した。 第二に、米国サンフランシスコにおけるマンションの権利対立を解消するための制度についてヒアリングを実施し、日米の法制度の差異について比較した。 第三に、EUや米国で導入が検討された炭素輸入関税の経済厚生効果を、国際貿易の寡占モデルを用いて検討した。研究成果を欧州の国際貿易学会で報告した。また、排出権取引や環境を守るための産業界の自発的な行動計画が、経済に及ぼすさまざまな影響について分析し、それらを内外の学会で報告した。 第四に、英国における公共建築物をめぐる利害対立について、現地調査を行い、専門家の意見やヒースロー空港の拡張工事に反対する環境グループにインタビューした結果、大規模な公共工事建設に関する合意形成の課題を発見した。 第五に、サンフランシスコ周辺に広がるシリコンバレー地区の3つの研究大学(スタンフォード大学、UCバークレー、UCサンフランシスコ)に焦点をあて、この産業集積地の過去50年間の形成の歴史研究を行った。実証的な研究内容とその方法は以下の通りである。(1)各研究大学に残されているアーカイブ資料とデータの分析、(2)各大学の重要な研究者へのオーラルヒストリー調査、(3)大学の財務データの調査、(4)80年代のライフサイエンス関係の特許データの分析、である。また、これらの大学の研究者と大学学長へのインタビュー調査を集中して行った。
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Research Products
(13 results)