2012 Fiscal Year Annual Research Report
関西バイオクラスターにおける研究開発ネットワークの構造進化と事業化能力の国際比較
Project/Area Number |
22330114
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
若林 直樹 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (80242155)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 韻如 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
稲垣 京輔 法政大学, 経営学部, 教授 (10327140)
樋原 伸彦 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (10434698)
山田 仁一郎 大阪市立大学, 経営学研究科, 准教授 (40325311)
金井 一頼 大阪商業大学, 経営学部, 教授 (50142831)
依田 高典 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60278794)
西澤 昭夫 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80257435)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | バイオクラスター / 組織間ネットワーク / 商業化 / 地域ケイパビリティ / 時系列分析 / 比較経済分析 / バイオベンチャー / アカデミック・イノベーション |
Research Abstract |
今年度は、関西バイオクラスターを主にした日本のバイオクラスターにおける産官学の知識移転ネットワークの成長過程について、その分析結果を各国の成長過程と比較すると共に、欧州組織学会大会及びストラスブール大学での研究会で報告し、国際的な批判を受けつつ修正を行ってきた。その際、日本の研究者が特許による技術情報発信について欧米の研究者と違う情報解釈をしていることが欧州側から指摘された。そして、こうした日本の事例を各国のバイオ産業集積と比較した。フランスバイオバレーの事例、台湾での台湾南部科学園区や中央研究院でのバイオテクノロジー開発、イタリア・モデナでの医療機器産業における起業家活動、イスラエルのハイブリッドファンドなどを取り上げ、成長過程及び政策支援政策の意義、産学連携との状況と比較調査を行った。特に、バイオ産業に関わる政策影響と研究者起業のキャリアと新技術事業化の課題について調べ、意味づけを検討した。 こうした比較事例研究を基にしつつ、地域イノベーション研究におけるクラスター研究の位置づけを検討し、クラスターの形成、展開のプロセスを企業家活動を鍵概念とし、統一的に説明できる論理を検討した。こうした研究と平行しながら、科学と産業のリンケージについて、実証的な分析と規範的な分析を展開した。実証は、依田がエルゼビア社の学術ナビゲーションサービスであるScopusを用いて、文部科学省の大型研究資金助成事業のさきがけである21世紀COEプログラムの研究成果促進効果の調査を行い、全11分野のうち、学際・複合・新領域・革新的な学術分野を除く、8分野について分析を終了した。規範分析としては、バイオ産業振興にとって重要な臨床研究の利益相反マネジメントにおける、米国の新制度導入の背景とその内容などに関する調査研究を展開した。そうした成果は、2013年6月の京都大学『経済論叢』に収録する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(12 results)