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2013 Fiscal Year Annual Research Report

製品開発における統括的評価手法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22330116
Research InstitutionAdvanced Institute of Industrial Technology

Principal Investigator

吉田 敏  産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 教授 (00451881)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 登  産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 教授 (70448009)
Project Period (FY) 2010-04-01 – 2015-03-31
Keywords発生機能 / 使い手視点 / 設計プロセス / 価値創出
Research Abstract

昨年度は、英国のケンブリッジ大学IfM(Institute for Manufacturing)、および国内の複数の研究者と共同研究を進めてきた。IfMについては、2か月程滞在し、多くの領域のの研究者と議論を行った。その中で、3つの方向性において共同研究が進んでいる。
一つ目は、設計プロセスの精査である。特に、つくり手の視点と使い手の視点を根本的に見直し、盲点や慣行の不自然性を気づき始め、具体的な対象を一つ一つ取り上げながら課題や問題点を把握しつつある。
二つ目は、発生機能についての理論的な認識である。上記の設計プロセスの精査とすり合わせながら、最終的に製品を操作することにより引き出す発生機能の重要性を把握してきた。また、様々な製品分野の発生機能を調査し、そこからこの機能の特性を明確にしていくものである。
三つ目は、これら二つの考え方から、価値創造と価値獲得を議論してきた。特に、価値論を展開した場合の限界性を認識しながら、製品の創造における価値創造とは何かを定義づけ、理論面と感覚面からの評価パラメータを議論してきた。
これらのテーマについては、ケンブリッジ大学IfMの研究者に加え、産業技術大学院大学、東京大学公共政策大学院、東京大学ものづくり経営研究センター、東京大学生産技術研究所、京都大学工学部、立命大学MOT大学院の研究者と継続的に議論してきているものである。また、実際の製品をつくる、Panasonic、ダイキン工業、大林組などの協力を得て、実際の経済活動の中で、理論の妥当性を問いながら進めているところである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究実績の概要にも既述したように、昨年度は、英国のケンブリッジ大学IfMおよび国内の複数の研究者と共同研究を進めてきた。また、国内では、産業技術大学院大学、東京大学公共政策大学院、東京大学ものづくり経営研究センター、東京大学生産技術研究所、京都大学工学部、立命大学MOT大学院の研究者と継続的に議論している。これらの研究者の専門分野はかなり異なったものであるが、その反面、製品をつくることについては研究対象範囲となっている。つまり、多くの視点から、学術的に製品の機能面と感覚面を議論してきたものといえる。
ここまで、学術分野間の見方の違い、製品分野間の特性の違い、地域間の考え方の違いをどのように理解し、整理すべきかを議論し、あるレベルで理解することができてきており、大変に貴重な視点を得るに至っている。
このような学術的な達成度の状況により、本研究の最終年度として、成果を論文等にまとめ、発表していく流れに適した段階となっている。ただし、当然、全領域、全製品分野、全地域を対象とした完璧で絶対的な把握は困難であり、一つの明確な理論化を達成することが目標となる。この点について、最終年度の課題となってくるものである。
以上より、本研究は、おおむね順調に進展していると考えられるものである。

Strategy for Future Research Activity

今後については、本研究のまとめを本年度に行うことと考えている。そのため、以下の二点に集中していくものである。
一点目は、これまでの研究内容を実質的にまとめ上げることである。これまで、前述のように、学術分野間の見方の違い、製品分野間の特性の違い、地域間の考え方の違いをどのように理解し、整理すべきかを議論し、あるレベルで理解することができてきている。その内容をまとめ上げ、学術的な体系化を目指すものである。そのために、前記の複数の研究者と多くの議論をし、実際の企業にも協力してもらいながら、製品の機能面と感覚面に存在する評価基準となるパラメータを把握していくものである。
二点目は、成果を発表していくことである。具体的には、論文を中心に、書籍などを含めて成果の発信をしていくものである。現段階で、国際学会の発表、国内学会の発表を予定している。特に、本研究の集大成が進む、本年度の後半に、できるだけ論文の投稿を中心に進めることを考えているものである。

  • Research Products

    (5 results)

All 2014 2013

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] A Practical Case Study of Panel Evaluations for Vehicle Design Development2013

    • Author(s)
      Koyama N., Yoshida S.
    • Journal Title

      International Journal of Affective Engineering

      Volume: Vol.12 No.2 Pages: pp.1-6

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 製品アーキテクチャから見るビジネスモデルの変化2013

    • Author(s)
      吉田敏
    • Journal Title

      産業技術大学院大学紀要

      Volume: 第7号 Pages: pp155-160

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] フリーハンド・スケッチによる発想と展開2013

    • Author(s)
      福田哲夫
    • Journal Title

      産業技術大学院大学紀要

      Volume: 第7号 Pages: pp179-184

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] ランニングプロトタイプ”Super Sell"のモデル製作及び開発プロセスの研究報告2013

    • Author(s)
      小山登、村尾俊幸、村田佳太、相馬利昭、大屋周、今城孝文、松本和也
    • Journal Title

      産業技術大学院大学紀要

      Volume: 第7号 Pages: pp131-136

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Architecting Strategy: Visual Form and Function of Roadmaps2014

    • Author(s)
      Phaal R., Yoshida S.
    • Organizer
      Picmet2014
    • Place of Presentation
      金沢
    • Year and Date
      20140727-20140731

URL: 

Published: 2015-05-28  

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