2010 Fiscal Year Annual Research Report
イノベーション促進のためのIT利用概念とその効果の実証的国際研究
Project/Area Number |
22330118
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
太田 雅晴 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (00168949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下崎 千代子 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (80135003)
川村 尚也 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (80268515)
石井 真一 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (70315969)
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Keywords | イノベーション / IT / 情報共有 |
Research Abstract |
我が国企業の経営環境の固有性を考えてイノベーションを誘導するには、オペレーションのレベルに近いイノベーション誘発のフレームワークおよび方法論の研究を行うことが肝要である。本研究の目的は、それらを勘案できる昨年度までのinnovation capabilityの研究成果を踏まえた実証的国際共同調査を軸にしながら、イノベーションとそれを促進するIT利用概念の整理、課題抽出を行うとともに、オペレーションズマネジメントの体系を、イノベーションおよびITを軸としたものに再構築しようというものである。本年度の主たる研究成果として次を得た。 1)イノベーションを促進するIT利用概念に関わる各種ITの活用方法を整理するとともに、そのイノベーションの活性化に関わる仮説および分析のためのモデルを作成した。モデル作成過程では、IT materiality、affordance、innovation process,innovation capabilityなどの概念について再検討して、それをモデルに反映させた。2)1)で提言したモデルに基づき、アンケート調査のための質問文を作成し、その国内外への配布の準備を行った。3)一方で、モデル妥当性を検証するために、複数の特色ある国内企業を選定してインタビュー調査を行った。4)さらに、提案したモデルを海外の専門を同じくする研究協力者に示し、グローバルな視点でのモデルの妥当性の検証を依頼した。 上記に加えて、太田は研究協力者とともに、今までの研究成果を書籍として出版すべく準備を行った。下崎は、ITを活用した在宅勤務を実施している企業の実態をインタビューすると同時に学会報告を実施するとともに、クラウドやスマートフォン等が企業の情報システムに与える影響についての情報収集を実施した。川村は、ICTとユーザーの知を活用した医療・福祉・行政サービス、食文化ビジネス、企業博物館事業におけるイノベーション事例の文献調査および医療専門職等との共同研究を行い、その成果を国際学会で報告した。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] Green Suuply Chain Management2011
Author(s)
Cui Yu, Masaharu Ota
Organizer
Proceedings of Asia Core Program in Nagoya University, Nagoya, Japan, 29-30 Janualy, 2011
Place of Presentation
Nagoya University, Nagoya, Japan
Year and Date
20110129-20110130
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