2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330121
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
堀内 正博 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (80114891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 千明 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (60327294)
大島 正嗣 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (10306491)
森田 充 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 助教 (30453492)
税所 哲郎 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (80386870)
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Keywords | 集団的意思決定 / ビジネス文化 / ビジネススクール / 実験経営学 / 産業クラスター / イノベーション / アジア / 国際比較 |
Research Abstract |
アジアの企業組織意思決定に関する分析については、本年度、青山学院大学ビジネススクール、中国・瀋陽にある東北大学のビジネススクール、香港にある香港理工大学繊維学部の社会人学生、ベトナム・ハノイにあるハノイ工科大学のビジネススクールの学生を対象に実験を行い、データを収集することができた。日本・中国・香港の比較については、2012年3月に論文を上梓することができた。日本・中国・香港の企業組織意思決定に関して定性的・定量的な分析・モデル化が行えたと考えている。現在、ベトナムのデータを解析中で、ベトナムを加えた4カ国・地域の比較を試みている。又、来年度、タイでデータを収集すべく、タイのタマサート大学ビジネススクールとの予備交渉に入っている。 アジアの産業クラスターに関する分析については、これまでの中国とベトナムの産業クラスターに関する調査・研究の総括として「中国とベトナムのイノベーション・システム-産業クラスターによるイノベーション創出戦略」を白桃書房より出版した。又、新横浜や川崎など日本の産業クラスターについても調査・研究を進めた。さらに、最近成長の著しいカンボジアの産業クラスターの可能性について現地調査を行った。 以上のように、アジアの各国について、そのミクロの視点(組織的意思決定)とマクロの視点(産業クラスター)の両方からの研究を進めることができた。日本企業のアジア進出は目覚ましいものがあるが、データに基づいた国際比較を進めている点が本研究の意義である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通りデータの収集が行えている。アンケート項目や設問の仕方を、研究の進展とともに改善したが、このため、当初と整合性のあるデータはやや不足している。この点を念頭に置きながら、追加データの収集、分析の深化をはかっていく。
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Strategy for Future Research Activity |
アジアの企業組織意思決定に関する分析については、日本・中国・香港・ロシア・ベトナムについてMBA学生を対象にデータを収集してきた。来年度は、タイについてのデータを収集する予定である。このようなデータ収集をさらに進めるとともに、これらの国々についての比較対象を行える汎用モデルの開発を目指し、マネジメントへのインプリケーションを検討する。 産業クラスターに関する分析については、日本・ベトナム・中国・カンボジアでの現地調査を進めてきたが、さらに現地調査を進めデータを収集するとともに、特にイノベーションとの関連をモデル化したいと考えている。
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Research Products
(24 results)