2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330123
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
榊原 清則 法政大学, 大学院・イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (40114946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 将晴 東京工業大学, 大学院・イノベーションマネジメント研究科, 准教授 (60376499)
松本 陽一 神戸大学, 経済経営研究所, 講師 (00510249)
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Keywords | イノベーション / 研究開発 / 中央研究所 / ディスプレイ技術 / 太陽電池 |
Research Abstract |
本研究の調査対象は、既存産業のなかで、テレビや自動車の産業のように、科学の重要度が近年顕著に高まっている産業分野であり、本年度は事前の計画通り以下の分担で、それぞれ特許データを購入し、特許が引用している科学文献データを整理するなど、分析の基盤を作った。 1.ディスプレイ技術を中心としたテレビ産業 神戸大・松本陽一が主担当。Thomson/Reutersからディスプレイ関連技術の米国特許データを購入した。研究補助員を短期雇用し、特許が引用している科学文献データの整理を一部終えた。平行して企業が持つ技術の知識基盤が、その知的成果に与える影響に関する実証分析をおこない、所属機関のディスカッション・ペーパーとして公開した。海外ジャーナルへの投稿を予定している。 2.電池の分野におけるエレクトロニクス産業と自動車産業の共同的取り組み 東工大・辻本将晴が主担当。特許データ(インパテック株式会社p-base)を購入し、特許データを抽出のうえ個別にチェックし、ネットワーク分析をおこなった。また、トヨタと松下の蓄電池における共同研究の事例調査を進めた。 3.太陽電池産業のグローバル競争 松本陽一と法政大・榊原清則が主担当。当該産業におけるグローバル競争の変遷と内外主要企業の戦略、科学との関係性を追跡し、研究・教育目的のケースとして記述した。 そのほか、実務家を含む小規模なワークショップを開催し、上述の研究の中間成果を報告してコメントを得た。 4.「産業の知」と「科学の知」の相互連関に関する研究会の開催(平成23年12月22日) なお年度内全期間に渡って、機会あるたびに企業の中央研究所を訪問し、ヒヤリングしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ほぼ実施計画通りに取り組んできたが、海外学会の実態調査のみ計画通りに進んでいない。 また、研究成果をベースに学術論文として発表する作業が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
海外学会の実態調査を実施する機会を、何とかして作りたい。 また、研究成果を学術論文としてとりまとめて発表する作業を急ぎたい。
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