2011 Fiscal Year Annual Research Report
記録映画アーカイブに見る戦後日本イメージの形成と変容
Project/Area Number |
22330146
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丹羽 美之 東京大学, 大学院情報学環, 准教授 (00366824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉見 俊哉 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40201040)
筒井 武文 東京芸術大学, 大学院映像研究科, 教授 (70420297)
中村 秀之 立教大学, 現代心理学部, 教授 (00299025)
鳥羽 耕史 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90346586)
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Keywords | 記録映画 / 産業PR映画 / 科学映画 / ドキュメンタリー / アーカイブ / 映画史 / メディア史 / 戦後日本 |
Research Abstract |
2年目にあたる本年度は、引き続き、岩波映画コレクションを中心に、シンポジウムやワークショップの開催、作品のデジタル化・データベース化、映画制作などを行った。具体的な研究成果は下記のとおりである。 (1)定例研究会・打合せの開催(全5回、「記録映画の保存と活用について」ほか) (2)シンポジウム、ワークショップ、研究上映会の開催(全3回、①「長編記録映画『夢と憂鬱~吉野馨治と岩波映画』完成記念シンポジウム」2011年6月19日、②「発見された教材映画~三木茂と三木映画社」2011年10月19日 ③「原子力発電と安全神話~原発PR映画を見る」2011年10月30日) (3)作品のデジタル化、データベース化(「社会科教材映画体系」14本をデジタル化した。英映画社、記録映画社等の作品をデータベース化し、ウェブサイトhttp://www.kirokueiga-archive.comに検索システムを公開した) (4)映画制作(収集した記録映画やオーラル・ヒストリーを活用して、岩波映画の歴史を描いた記録映画「夢と憂鬱~吉野馨治と岩波映画~」を制作し、公開した。平成23年度文化庁映画賞・文化記録映画優秀作品賞受賞)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究から生まれた映画「夢と憂鬱~吉野馨治と岩波映画~」が平成23年度文化庁映画賞・文化記録映画優秀作品賞を受賞するなど、記録映画の収集・保存・活用を進める上で、当初の期待以上の成果をおさめることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、ワークショップの開催をベースに、記録映画の収集・保存・活用を進めていく。また、その成果を『記録映画アーカイブ』シリーズ(東京大学出版会)として随時刊行していく予定である。
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