2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330161
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
尾嶋 史章 同志社大学, 社会学部, 教授 (30177224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒牧 草平 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (90321562)
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Keywords | 社会階層 / 国際比較 / 進路選択 / 教育達成 / 高校生 / 時点比較 / PISA / 学力 |
Research Abstract |
研究計画の初年度である22年度は、次年度以降の本格的な分析に備えて以下の課題に取り組んだ。 1、第1回国際ワークショップの開催 初年度は、マストリヒト大学のJaap Dronkers氏ならびにセルジー・ポントワーズ大学のArnaud Lefranc氏を招聘し、PISAならびに世代間所得移動のセミナーを京都ならびに東京で開催し、今後の研究の方向性について意見交換を行なった。 2、学業達成分析の発展とその成果報告 学業達成に関する比較分析に関して、昨年度より行っている共同研究の成果を国際社会学会世界大会や教育社会学会等で報告した。 3、高校3年生調査「進路と生活に関する調査」の調査内容の検討 高校3年生調査は、繰り返し調査であり基本は1981年と1997年の調査票をベースに繰り返すべき項目を抽出することにある。さらに家庭的背景や学習時間などPISAとの共通化をはかる部分を構築することも重要である。このための研究会を計4回開催し、来年度行なう調査の繰り返し項目と新たに追加すべき項目の大枠を決定した。さらに調査地域・対象校の検討を行なった結果、これまでの調査が都市部を中心とした地域に限定されていた問題点を確認し、新たな調査地域として同一県内の農村地域を含むエリアを選び、予備調査を行なった。 4、国際比較研究の成果公表 数理社会学会の機関誌『理論と方法』に、海外協力者のJaap Dronker氏ならびにHynjoon Park氏と本研究会のメンバー2名が寄稿し、PISAを用いた研究成果の一部を、特集「学校教育と社会的不平等に関する国際比較」として発表した。
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Research Products
(3 results)