2012 Fiscal Year Annual Research Report
障害者に対するケアマネジメントにおけるソーシャルキャピタル概念に関する実証的研究
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22330170
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小澤 温 筑波大学, 人間系, 教授 (00211821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
的場 智子 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (40408969)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 障害者 / ケアマネジメント / ソーシャルキャピタル |
Research Abstract |
24年度は、22年度、23年度で得られた文献資料と実践事例データをふまえて、より詳細な整理と研究結果の総合的なまとめを行うことを目的とした。特に、ケアマネジメントおよびソーシャルワーク分野における「ソーシャルキャピタル」概念に関する国内および海外の収集された文献からケアマネジメントモデルにおけるインフォーマルな社会資源の内容の整理とソーシャルキャピタル概念との関係の整理を行った。あわせて、ケアマネジメント実践事例の分析を通して、エンパワメントとソーシャルキャピタルとの関係の整理も行った。ケアマネジメント実践モデルとしては、パーソンセンタードプランニング(PCP)とストレングスケアマネジメント(SCM)を取り上げた。SCMに関しては、これまで取り組んできた2地域の事例検討に加えて、新たに、1地域を加えて、合計3地域における実践事例(26事例)の分析を行い、それぞれの事例におけるソーシャルキャピタルの着目点、エンパワメントとの関係を検討した。その結果、インフォーマルな資源に関連の深いソーシャルキャピタルの活用がケアマネジメントによる支援に寄与していることが示された。さらに、地域で生活をしている重度脊髄損傷者(8名)の面接調査を実施し、障害受容とソーシャルキャピタルとの関係に関して考察を行った。その結果、同じ境遇の仲間(ピア)による相互支援がソーシャルキャピタルとして重要な役割を担っていることが示された。また、韓国における精神保健福祉の政策動向の整理を行い、精神障害者のクラブハウス活動の実践を関係者への聞き取り調査をもとに分析した。その結果、韓国における精神保健福祉の公的なサービスの隙間をうめ、個別支援において重要な役割を果たす資源としてクラブハウスのソーシャルキャピタルとしての特徴が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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