2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330189
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
日野林 俊彦 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80156611)
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Keywords | 発達加速現象 / 性成熟 / 進化 |
Research Abstract |
平成23年度には、平成23年2月に実施した第13回全国初潮調査の回収結果の整理とコンピューター入力を中心に作業を行った。 本調査により、全国47都道府県に送付した5850校より、最終的に、小学校504校、中学校628校、計1132校の協力を得ることができた。全47都道府県の協力を得ることができ、回収率は19.4%であり、前回の41738人と同様に、4万人前後の個人資料を回収できたと推定される。また回収率が低いながらも、前回の18-3%(1073校)より1%上回り、本調査の回収率の低下傾向に一応の歯止めが打たれた。各種アンケート調査の回収率の低さを考慮すると、本調査の意義が小学校、中学校の現場である程度認められていると考えられる。 計画通り、回収した1132校分の調査票を都道上府県別に分類し、学校単位で整理し、入力の準備を行った。これにより、データベース化の準備を行った。その後、個人調査票の回答内容を入力した。現時点で2011年2月における日本全体及び各地域の状況を把握することのできる資料が確保できたと考えられる。 この作業とともに、比較資料とするための、前回平成20年調査の第12回全国初潮調査の結果継続分析も遂行した。これらにより、国内外の学会で成果の発表を行った。具体的には、思春期における興味・関心の変化と来潮の関係を第15回ヨーロッパ発達心理学会で、来潮への誕生の月の効果を第75回「日本心理学会で、兄弟.姉妹の人数の初潮年齢への影響を第23回日本発達心理学会で発表し、た。他方で本研究は、Smith,P.K.et al.(2011)による著書Understanding Children's Development, Fifth Edition.に引用され、国際的な評価も得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
耐震改築工事に伴う、別キャンパスへの仮移転の引っ越し作業と、その後のキャンパス間の移動等に予定以上の時間を費やしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
回収した個人資料のデータベース化を進め、統計的分析を行う予定である。 全国平均初潮年齢、都道府県別平均初潮年齢、市部・郡部別平均初潮年齢等の計算を行う。Status quoデータであるため、Probit法を用いて分析する。 さらに、健康習慣、性別受容、興味関心、兄弟姉妹の人数等の付加質問の単純統計を算出するとともに、来潮および来潮の時期の影響を分析する予定である。
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Research Products
(5 results)