2010 Fiscal Year Annual Research Report
非行臨床における発達障害・精神障害に関わるリスク・マネージメントの実証的研究
Project/Area Number |
22330192
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
生島 浩 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80333996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 吉生 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (20315716)
廣井 亮一 立命館大学, 文学部, 教授 (60324985)
後藤 弘子 千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 教授 (70234995)
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Keywords | 社会系心理学 / 非行臨床 / 発達障害 / 精神障害 / リスク・マネジメント |
Research Abstract |
非行性に加え、発達障害・精神障害があるときに、社会のリスク認知は高まり、立ち直りを図る社会支援の遂行は困難となる。求められるものは、リスク・マネージメント機能の向上であり、「実証的に支持された処遇」の導入である。このアプローチをわが国で実践可能な多機関連携を軸にした形に再編し、発達障害・精神障害が関連する非行事案に適用して、有効性を検証することを研究目的としている。 研究代表者は、2010年6月に開催された日本家族研究・家族療法学会第27回福島大会の大会長を務め、「リスク・ファミリーの臨床」をテーマとして、多くの本研究課題に関連したシンポジウムを企画した。また、分担研究者である廣井亮一・岡本吉生も「家族支援における法と臨床」と題する報告を行った。さらに、英国の発達障害に取り組む治療・教育施設について、実地調査を計画していたが、3月11日の東日本大震災により実施することができなかった。そのため、2011年9月末まで研究期間の延長が認められ、7月16日に福島において「触法問題に関わる発達障害臨床」と題するシンポジウムを開催し、連携研究者である内山登紀夫福島大学教授の研究グループからの実地調査の報告と共に、詳細な我が国での実践事例のマネジメント検討を行った。 これまでの研究成果は、研究代表者・分担研究者が編著者となり、「非行臨床の新潮流」(金剛出版)を刊行し、2011年8月5日~9日の国際犯罪学会第16回世界大会(神戸国際会議場)において、研究グループ全員が参画して、シンポジウムを開催、研究報告を行った。
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Research Products
(5 results)