2012 Fiscal Year Annual Research Report
非行臨床における発達障害・精神障害に関わるリスク・マネージメントの実証的研究
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22330192
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
生島 浩 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80333996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 吉生 日本女子大学, 家政学部, 教授 (20315716)
廣井 亮一 立命館大学, 文学部, 教授 (60324985)
後藤 弘子 千葉大学, その他の研究科, 教授 (70234995)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非行臨床 / 発達障害 / 精神障害 / リスク・マネージメント / 保護観察官 / 家庭裁判所調査官 / 情状鑑定 |
Research Abstract |
研究代表者は、発達障害・精神障害が関わる非行事案について、法務省保護観察官の臨床経験を活かして警察の少年相談や児童相談所などの専門機関において事例検討を継続的に実施した。これらの実証データを基盤に、多機関連携型の心理・社会的支援を所属する大学院の相談室や高校のスクールカウンセラーとして実施した。また、東日本大震災が非行臨床、特に発達障害・精神障害のある児童・生徒に及ぼす影響について、教員及びスクールカウンセラーへの支援を通じて実践研究を行った。このような研究成果は、6月に山口県で開催された「家族研究・家族療法学会第29回大会」において報告した。さらに、10月に東京・一橋大学で開催された「日本犯罪社会学会第39回大会」において報告を行った。 分担研究者である岡本吉生は、8月に開催されたアメリカ心理学会に参加し、コンピューターによる事例管理に関する実地調査の成果を活かして、「機能的家族療法」に関するテキストの翻訳を家庭裁判所調査官や研究代表者とともに行い、近く刊行の予定である。また、精神障害の疑いある成人犯罪者の情状鑑定を実施し、リスク・マネージメントに関する検討を深めた。分担研究者である廣井亮一は、自らの家庭裁判所調査官としての経験に基づき創生した「司法臨床」の方法論-法と心理臨床の協働-をさらに展開させ、裁判員裁判での情状鑑定を実践し、検討を加えた。その結果、刑事司法において治療的司法モデルを構築する必要性が明らかとなった。分担研究者の後藤弘子は、少年司法制度と福祉、医療などとの協働の実態について、先進地域である米国やオーストラリアでの実地調査を継続して行った。 これらの研究成果は、平成25年3月9日に「非行臨床研究会:実証的に支持された家族臨床」を東京・日本女子大学で開催し、研究グループ全員とゲスト報告者:堤和通中央大学教授が参集して、公表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)