2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポジティブ心理学モデルによる人間力育成のための心理教育的介入法の開発
Project/Area Number |
22330193
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小玉 正博 筑波大学, 人間系, 教授 (00114075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石村 郁夫 東京成徳大学, 応用心理学部, 助教 (60551679)
川崎 直樹 北翔大学, 人間福祉学部, 准教授 (90453290)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ポジティブ心理学 / 健康生成 / 肯定的心理資源 / 心理教育的介入 / 人間力育成 |
Research Abstract |
今年度は、(1)6th European Conference on Positive Psychology in Moscowで研究成果の一部を発表した。次に(2)初年度に開発した肯定的心理資源の育成プログラムの簡便版を開発し、多施設比較により効果を再確認した。(3)(i)プログラム構成:小玉他(2011)のワークから、セルフトーク、強みの種発見、リフレーミングを選択し、①テキストベースによる心理教育、②参加者の個別ワーク、③協働ワークで1セッション90分構成の各ワークを週1回3大学で異なる実施者によって行われた。(ii)プログラム参加者:大学生及び大学院生54名。(iii)本来感、自尊感情、心理的ウェルビーイング、 K6、ホープ、キャリア・アクション・ビジョン・テスト(CAVT)によりプログラム実施前後で効果測定を行った。さらに、各セッション前後に現在感情気分評定20で気分評定と振り返り評定を行った。(4)【結果】①全体効果では、本来感、ホープで有意な介入効果が認められた。②気分感情変化では、全ワーク後で肯定的感情の有意な増加と否定的感情の有意な減少が認められた。③CAVTのアクション成分において有意な増加を認めた。(5)【考察】①多施設比較の結果、3群とも共通してすべてのワークで肯定感情の増加と否定感情の低減が認められた。これは対象者、実施者などの条件の違いを超えて本プログラムが効果的であることを示した。②ワーク実施により、本来感とホープ、CAVTアクション成分で有意な向上を示したことは、本プログラムが参加者の肯定感情を強め、否定感情を軽減することにより、自分らしさの感覚を強め、自身の未来への対処感覚が明確化されたものと考えられた。しかし、その他の心理指標に効果が見られなかった理由については、参加者数と比較施設等を含めて吟味・確認する必要があることが課題として残された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)