2013 Fiscal Year Annual Research Report
移行支援実践におけるコミュニティ・エンパワメントモデルの開発ー若者支援を中心に
Project/Area Number |
22330208
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宮崎 隆志 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10190761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 広昭 立教大学, 文学部, 教授 (00232281)
向谷地 生良 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (00364266)
大高 研道 聖学院大学, 政治経済学部, 教授 (00364323)
武田 るい子 清泉女学院短期大学, 教養部, 准教授 (20442171)
藤井 敦史 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (60292190)
藤野 友紀 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (60322781)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | コミュニティ・エンパワメント / 非決定空間 / 分散性 / 相同性 / 実践コミュニティ / エディター / ブローカー |
Research Abstract |
6月に研究分担者の藤井・大高がとりまとめた『闘う社会的企業』および研究フィールドの北芝・地域生活支援ネットワークサロンをとりあげた『福祉社会の開発』および本科研の中間まとめである「コミュニティ・エンパワメントの論理」(宮崎)をめぐる研究会を開催し、3年間の分析の総括と今年度とりまとめのための課題整理を行った。そこでは特に、エンパワメント機能をコミュニティが有するための条件としての相同性について検討を深め、(1)支配的価値の反転、(2)実践コミュニティにおける独自の文化と世界観の形成、が相同性の形成のための必要条件として浮かび上がった。 9月には麦の郷および地域生活支援ネットワークサロンの補足調査を行った。そこでの課題は、実践コミュニティの相同性を担保するための実践の特質について、麦の郷では諸コミュニティ間の連携実践(業務連絡会など)に焦点を合わせ、地域生活支援ネットワークサロンでは事務局機能について検討した。それらの成果は、2013年9月の日本社会教育学会および同年10月の日本協同組合学会にて発表した。 全体の総括シンポジウムは2014年3月に大阪で開催した。そこでは実践コミュニティが分散相同コミュニティを他のコミュニティとの媒介項として生成させ、地域社会関係そのものを発達保障的なものとして創造していること、また分散相同コミュニティは実践コミュニティの自己媒介的な発展の要にもなっていること、さらにそのコミュニティを管理運営するための事務局機能についても同時に発展が求められていること、そしてそのような実践コミュニティの拡張的発展過程で参加者の意識変容が生じていることが3つの事例に即して明らかにされた。 以上により本研究の基本課題であったコミュニティエンパワメントの構造と機能について、暫定的な結論を得ることができたと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)