2012 Fiscal Year Annual Research Report
1880年代におけるエリート養成機能形成過程の研究-高等中学校成立史を中心に-
Project/Area Number |
22330220
|
Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
荒井 明夫 大東文化大学, 文学部, 教授 (60232005)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 智子 同志社大学, 人文科学研究所, 助教 (00379041)
冨岡 勝 近畿大学, 教職教育部, 准教授 (50303798)
三木 一司 近畿大学九州短期大学, 保育科, 准教授 (60304705)
小宮山 道夫 広島大学, 文書館, 准教授 (60314720)
谷本 宗生 東京大学, 教育学研究科(研究院), 助教 (90301192)
佐喜本 愛 九州産業大学, 国際文化学部, 講師 (90552216)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | エリート / 近代化 / 明治国家 / 地域 / 高等中学校 / 専門教育 / 近代 / 学校間接続 |
Research Abstract |
(1)平成24年度は本共同研究プロジェクトが科研費補助を受けて3年目であり、本共同研究のまとめを意識して成果報告をどのようにおこなうか・共同研究の成果と課題を確認する年度となった。 (2)研究会例会は、6月・12月・平成25年2月に東京にて開催した。会員による研究計画の遂行状況の報告を受けた。 (3)研究分担者の一人である田中智子は、平成23年度中にこれまでの研究成果を学位論文としてまとめ、その成果を平成24年3月27日付で刊行。平成24年度に広く成果を世に問うことができた。他の分担者も別項のように多くの成果をあげた。 (4)研究分担者等は、国立国会図書館、東京都公文書館をはじめ、千葉県・京都府・島根県・福岡県・群馬県・神奈川県・岡山県・宮城県・長野県・山形県・佐賀県の1都1府10県の調査を実施した。 (5)研究の初期の目的である高等中学校関係史料および周辺史料はほぼ収集した。 平成25年度は最終年度としてこれまでの補充調査と研究成果報告書のまとめに全力をあげる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究者たちの責任感と意識の高さが調査を進展させた。高等中学校は、第一高等中学校(東京)・第二高等中学校(仙台)第三高等中学校(京都)第四高等中学校(金沢)第五高等中学校(熊本)と山口高等中学校(山口)・鹿児島高等中学造士館(鹿児島)の合計七校が存在する。第一次史料の調査・発掘はすべて終了したが史料の出方が学校により異なる。史料の豊富に発見できた学校とそうでない学校がある。 その意味で「順調に進展した」と評価できるが、論文としてまとめるとなると十分対象になりうる学校とそうでない学校がある。最終年度にそれらをどうまとめるか検討して成果を出したい。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究は順調に進展してきたが、平成25年度は最終年度にあたる。 これまでの成果を確認し、高等中学校の全体像が明らかになるべく研究成果報告書の作成に向けて努力したい。
|
Research Products
(8 results)