2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330234
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
野元 弘幸 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (70261873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 健一郎 鹿児島純心女子大学, 国際人間学部, 准教授 (80352491)
前田 耕司 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60219269)
廣瀬 隆人 宇都宮大学, 生涯学習教育研究センター, 教授 (30323322)
若園 雄志郎 北海道大学アイヌ, 先住民研究センター, 博士研究員 (90573668)
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Keywords | アイヌ民族 / 民族教育 / 先住民族 / 民族学校 / 民族大学 / 多民族教育 / 少数民族 / バイリンガル教育 |
Research Abstract |
アイヌ民族による民族学校や民族大学の設立の運動は始まったばかりであり、アイヌ民族団体内部にもその必要性をめぐって多様な意見がある。そのため、本年度の研究は、アイヌ民族による民族教育の可能性、アイヌ民族学校や民族大学の設立の必要性について、アイヌ民族団体内での議論を大切にしながら、アイヌ民族教育関係者と丁寧に研究討議を行った。アイヌ民族文化交流会への参加などを通じて、アイヌ民族自身の声を聴くことを重視した。 研究は、原理・制度、実践、比較の3グループに分かれて行われた。原理・制度グループは、明治初期に遡って金成太郎を中心とするアイヌ民族独自の学校づくりに注目し、アイヌ民族関連団体の、今日までの民族教育の必要性をめぐる議論を整理した。 実践グループは、イオル再生の取り組みやアイヌ児童の学習支援の現状を明らかにする研究を行い、アイヌ民族の教育をめぐる現状を分析した。 比較研究グループは、台湾、ニュージーランド(マオリ)、アメリカ先住民の教育について、最新の動向と言語復活の取り組みの経過を確認した。共通する「言語の巣」運動の必要性が確認された。 そのうえで、民族学校・民族大学設立の現実的な可能性、準備の取り組みについて、アイヌ民族関係者と検討した。
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Research Products
(5 results)