2012 Fiscal Year Annual Research Report
社会理論・社会構想と教育システム設計との理論的・現実的整合性に関する研究
Project/Area Number |
22330236
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
廣田 照幸 日本大学, 文理学部, 教授 (10208887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮寺 晃夫 筑波学院大学, 経営情報学部, 教授 (10041055)
森 直人 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (10434515)
稲葉 振一郎 明治学院大学, 社会学部, 教授 (40252944)
小玉 重夫 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40296760)
仁平 典宏 法政大学, 社会学部, 准教授 (40422357)
山口 毅 帝京大学, 文学部, 講師 (80459388)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 教育学 / 教育社会学 / 理論 / グローバリゼーション / 教育システム |
Research Abstract |
教育システムの設計(ここでは、学校制度や選抜・評価制度、カリキュラム、労働市場とのリンクなど、教育に関わる制度的枠組みの設計を指す)にあたって重要な課題として、1)教育という分野と福祉分野・労働分野との関係をどのように考えるか、2)教育に関する規範的な理論分野と、実証を元にした議論との関係をどのように考えるか、3)現代の大きな社会変動が教育システム設計に及ぼす影響を、規範理論・実証研究のそれぞれがどのように考えるか、の3点を考察の軸にして、複数の視点からの報告を組み合わせたミニ・シンポをそれぞれの主題で開催し、検討を行った。明らかになった点は多岐にわたるが、特に個人化する社会における個々人の生存を保障するしくみとしての福祉や労働などがどのような状況にあるか(あるいはどう設計されるか)が、同じく個々人の生存を保障する機能を持つ教育システムの具体的な在り方の自由度を大きく左右するという点は確認された。 また、上記3つの中心課題から派生する具体的な諸課題を、高等教育、ジェンダー、心理主義化、人的資本など、個別の課題を扱う研究会を開催するとともに、各自の専門分野や対象に即して、本研究課題に関わる論点を深める報告を行い、それをもとに議論した。 全体として、社会の現状と社会がめざすべき価値についての理論的考察をふまえて、教育学が教育システムの設計に関わる原理を展開していくために必要なポイントのいくつかが明確になった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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