2011 Fiscal Year Annual Research Report
持続発展教育のための小中学校「社会科」の学力に関する研究
Project/Area Number |
22330242
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
松岡 尚敏 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30229439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 仁 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30214729)
小金澤 孝昭 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70153517)
箱田 恵子 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (50569233)
堀田 幸義 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (20436182)
吉田 剛 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (10431610)
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Keywords | 教育学 / 学校教育 / 社会科教育 / 持続発展教育 / 学力 |
Research Abstract |
研究期間2年目の本年度においては、昨年度までの研究の成果を引き継ぎ、発展させるかたちで、昨年度と同様の4つのプロジェクト研究を並行してすすめ、それぞれのプロジェクト研究において、次のような取り組みを行った。 1.持続発展教育と社会科学力に関する研究については、岡山大学の川田力氏を講師として招き、講演をしていただくとともに、岡山大学、宮城教育大学、北海道教育大学釧路校におけるESDに関する授業実践の比較・考察を行い、教員養成教育における学力の問題について意見交換を行った。 2。小学校社会科の授業開発に関する研究については、本年度は、中学年における地域学習に加えて、高学年の歴史学習および政治学習に関する教材開発に取り組むとともに、宮城教育大学附属小学校において実践を試みた。 3.中学校社会科の授業開発に関する研究については、歴史的分野に関しては昨年度までの基礎研究を基にしながら、近代を例とした「時代の特色学習」の指導計画試案を作成した。また、地理的分野に関しても昨年度までの基礎研究を基にしながら、「身近な地域の調査」学習の指導計画試案を作成し、附属中学校において実践を試みた。 4.持続発展教育の教材活用に関する研究については、学生の科学的思考力を育成していくための資料活用に関する講義テキストとして、昨年度作成した地理編の姉妹編として、歴史編のテキストを作成した。また、新聞活用の研究としては、大学の授業の中での新聞活用の実践を行い、その意義と可能性ついて考察を試みた。 上記の取り組みに加えて、海外のESDの先進的な取り組みの視察・調査活動として、本年度はタイのいくつかの学校において訪問調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた4つのプロジェクト研究については、いずれもおおむね予定通りに実施することができたとともに、それぞれのプロジェクト研究において、一定程度の成果をあげることができたと思われるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後においても、基本的にこれまでと同様に、4つのプロジェクト研究を並行して進めていく。それとともに、3年目のまとめの年度に向けて、これまでの成果を総括しつつ、学校現場を中心とした社会・地域に研究成果を還元できるように努めていきたい。
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Research Products
(5 results)