2011 Fiscal Year Annual Research Report
市民性諸教科における教科書及び指導・評価の一体化に関する国際比較研究
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22330247
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
岩田 一彦 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 名誉教授 (40020119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 智仁 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (90228651)
米田 豊 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (80432582)
吉水 裕也 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (60367571)
大杉 昭英 岐阜大学, 教育学部, 教授 (50353397)
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Keywords | 市民性諸教科 / 社会科教育 / 教科書 / 評価問題 / 指導と評価の一体化 / 国際比較 |
Research Abstract |
本研究の目的は,初等・中等教育段階における市民性育成に関わる教科目の教科書叙述内容(構成原理,内容知と方法知)と校内で実施される教科書等掲載評価問題及び教師作成の評価問題内容との関連性について,ペーパーテストを中心とした実際の評価問題等を直接収集・分析することを通し,我が国の教育課程に影響を与えている英国やアメリカ合衆国との比較研究を行って解明した上で,わが国の教科書・評価問題の改善を行うことである。 本研究の目的を踏まえながら,今年度は指導と評価の一体的把握を試みるため,授業・評価・評価結果のフィードバックをトータルに把握できる事例の収集に重点を置いた。 具体的には,以下の調査を行い,資料収集等を行った。 (1)わが国の市民性育成関連教科(社会科,地歴科,公民科)について国内で作成された評価問題の収集を行った。あわせて,県レベルで実施された統一テストの問題やその分析資料を収集し,分析者が良問と判断した問題を抽出する作業を昨年度に引き続き行った。 (2)アメリカ合衆国(ニューヨーク市),およびイギリス(ロンドン,ケンブリッジ)の小学校,中等学校を訪問調査し,授業を参観した。また参観した授業と関連した評価問題,レポートを評価する際のルーブリック,通知表を収集した。さらに,わが国で収集した評価問題のうち良問と判断されたものについて英訳して,訪問先の教員等にその評価についての聞き取りを行った。 (3)アメリカおよびイギリスの高等学校教員へ,その授業観,評価観に関する聞き取りを行った。 これらの調査研究内容を,4ヶ月に1度のペースで開催した国内での会議において,各自が発表し,研究内容の共有化を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って,研究が遂行され,またその成果も定期的に学会発表や論文発表によって公開しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は,本研究の最終年度となるため,これまでの研究の成果を整理して発表する予定である。 特に,日本,アメリカ,イギリスの3か国の高校教師の授業観や評価観について,その共通性と相違点について明らかにするシンポジウムを開催し,研究成果の公開につとめる予定である。 また,今年度も4ヶ月に1回の割合で,調査研究内容の共有化を図る会議を開催する。
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Research Products
(3 results)