2012 Fiscal Year Annual Research Report
複製モデル教材ならびに進化教育教材の開発研究を中心とした新しい生物学教育の展開
Project/Area Number |
22330253
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
武村 政春 東京理科大学, 理学部, 准教授 (50303623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐倉 統 東京大学, その他の研究科, 教授 (00251752)
山野井 貴浩 白鴎大学, 教育学部, 非常勤講師 (40567187)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生物教育 / 分子生物学 / 進化学 / 複製 / 教材開発 / セントラルドグマ / 哺乳類 |
Research Abstract |
本研究は、中等教育の現場や科学コミュニケーションの現場においてすぐにでも役立つ、斬新でユニークな分子生物学ならびに進化学に関する教材開発ならびに新しい科学コミュニケーション法の開発を目指している。平成24年度は、この目的に沿った4つのテーマのうち、次のテーマについて研究を行った。 ●生物多様性創出の理解を促進するための分子生物学教材の開発研究:平成23年度に引き続き、ゲノム情報活用実験教材の作成を目的として、有袋類細胞(OK細胞)から作成したcDNAライブラリーを鋳型として、DNAポリメラーゼαの触媒サブユニット遺伝子ならびに調節サブユニット遺伝子のサブクローニングを試みた。また、平成22年度に引き続き、DNA複製のしくみとDNAポリメラーゼの複製エラーにより突然変異が生じるメカニズムに関するモデル教材の開発を行い、その基礎となるペーパークラフトモデルを作成した。 ●人間のための生物学教育の充実と新しい科学コミュニケーション法の確立:平成23年度に引き続き、遺伝子がどのように発現し、タンパク質を作り上げるか、すなわちセントラルドグマの流れがわかりやすく生徒に理解できる活動教材の開発を行った。また、実験が好きでない人もしくは文系と、我々理系との“共振”、そして芸術と科学の融合を目指した科学コミュニケーションの新たな試みとして、一橋大学の語学系・芸術系研究室との共同研究会を開催し、“文理共振”のための方法論の検討を行った。 ●分子系統樹作成を基本とする分子進化教材の開発研究:平成23年度に引き続き、身近な野菜を用いて、光合成に必要なRuBisCO遺伝子を利用した分子系統樹を描く生徒実験の改良を行い、人為選択の要素を取り入れた新たな生徒実験を開発した。また哺乳類を用いて、ヘモグロビンα鎖遺伝子を利用した分子系統樹を描く生徒実験の開発を行い、授業実践により教育効果を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)