2010 Fiscal Year Annual Research Report
PISA読解力調査に対応できる「ブッククラブ」の指導法の開発に関する研究
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22330254
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
有元 秀文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総括研究官 (40241228)
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Keywords | PISA読解力調査 / ブッククラブ / 学習指導 / 国際的な読解力 / カリキュラム / 国語 / 授業 |
Research Abstract |
・PISA読解力調査に対応できる国際的な読解力を育てるために、ブッククラブの指導法を導入したいと考えた。 ・この研究で明らかにしたいことは、(1)どうすればブッククラブの指導法を開発できるか(2)通常の国語の授業と比べてどのような効果が上がるか(3)どのような研修を行えば指導法を効果的に改善できるか、の3点である。 ・ブッククラブに関する海外と日本の先行文献を購入し(1)先行研究が理論と実践においてどこまで達成したか(2)まだ達成していない課題は何か(3)日本に導入する際にどのような課題があるかの3点を明らかにした。 ・研究代表者が、今まで行ってきた先行研究と授業実践に関する研究成果を基礎として、年間カリキュラムと、単元計画、授業計画を開発した。 ・図書の購入;年間カリキュラムが完成した時点で、研究協力者から希望を募りブッククラブで使用する図書を購入した。 ・研究授業を研究協力者の所属校と研究協力校で行った。 ・授業前には研究協力者とともに単元計画と授業計画について検討した。 ・研究授業を観察し授業後の研究協議会で授業の成果と課題について協議した。 ・研究授業と授業後の協議を重ねてブッククラブの指導法を改善して開発した。 ・事前事後調査問題の開発;ブッククラブの指導事項に関する意識調査の質問項目を開発した。 ・来年度の本格的授業実施に向けて、日本で行うのに最も効果的と思われる学習指導法を開発した。 ・様々な学校で実施可能な年間カリキュラムと具体的な授業計画の試案を開発した。
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