2010 Fiscal Year Annual Research Report
音読・読解困難の認知・言語的要因を解明するための縦断研究
Project/Area Number |
22330265
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Research Institution | Osaka University of Arts |
Principal Investigator |
田中 裕美子 大阪芸術大学, 大阪芸術大学芸術学部, 教授 (60337433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 義信 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (20091944)
下泉 秀夫 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (30196547)
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Keywords | 学習困難 / 音読困難 / 読解困難 / 縦断研究 / 聴覚的理解 / 言語表出 |
Research Abstract |
音読・読解困難の認知・言語的要因の中でも、聴覚的理解および言語表出の発達を調査するために下記を実施した。 1. PCを用いた聴覚的理解および表出誘発課題(実施時間は約30分)の作成 (1)理解語彙:PVT-Rから17題、(2)短文の聞き取り理解:OWLS (Oral and Written Language Scale)のListening Comprehension課題(受動態、時制、時系列、推量など)の応用10題、(3)文意の聞き取り:CELF-4 (Clinical Evaluation of Language Foundation-4^<th> ed.)の応用2題、(4)熟語の読み:1,2年生で習った漢字を用いた熟語(8題)、(5)文章の詳細な聞き取り:説明文・物語各1文、(6)復唱:田中ビネー、失語症検査の6題、(7)文の完成:OWLSのLanguage Expression課題の応用6題、(8)動画の口頭説明 2. 読み書き課題(プリント)の作成 (1)文の完成:動詞、名詞、動詞活用など8題、(2)文意の読みとり2題、(3)文章の詳細な読みとり:説明文・物語文各1文、(4)比喩表現の理解10題、(5)4コマ漫画説明 3. 対象児への実施 北海道中標津2校、新潟県横越1校、栃木県那須塩原市3校の小学3年生542名(男274名、女268名)を対象児とし、クラス単位で読み書き課題、PC課題の順で実施した。 4. 読み書き困難や話しことの遅れが認められる子どもについてフィードバック (1) 各校で実施課題の成績不振児を同定したところ約14.8%にリスクが認められた。そのため、各担任に成績不振児の問題について報告した。現在、読み書きの成績と聴覚的理解との関連を検討している。
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Research Products
(8 results)