2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22340055
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小松 雅宏 名古屋大学, 教養教育院, 准教授 (80345842)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ニュートリノ / 原子核乾板 / LSND |
Research Abstract |
低エネルギーニュートリノの反応断面積は核の効果等も含めて良く理解されているとは言いがたい状況である。ニュートリノ振動実験において、ニュートリノ質量差が非常に小さいため、必然的に振動確率を上げるべく低エネルギー領域での実験が重要性を増してくる。本研究の目的はこうした低エネルギー領域でのニュートリノ反応の性質を調べることにある。また、LSNDアノーマリーを検証すべく実施されたMiniBooNE実験でもLSNDと同様のシグナルが低エネルギー領域のデータに見られる。このシグナルを確かめる方法として低エネルギー領域のニュートリノ反応を理解することが重要であるが、物理的には同じ振動をよりニュートリノ反応の理解が進んでいる高エネルギー領域で検証することも非常に重要である。LSND,MiniBooNEで見られるニュートリノ振動シグナルを高エネルギー領域で検証するためには長基線での実験が必要である。 低エネルギーニュートリノ反応を検証する本来の目的はこのLSNDアノーマリーの理解にあり、研究の重点を長基線での電子ニュートリノ振動を検証することに重点をおいた。この目的にはタウニュートリノ振動の直接検出を目的としたOPERA実験が適しており、OPERA実験での電子ニュートリノ事象を解析することでLSNDアノーマリーを別方向からのアプローチで検証することに重点をおいて解析を行った。この解析結果は既にアーカイブに投稿されており、論文も査読ちゅうである。この分野の実験結果として非常に重要な結果を得ることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)