2012 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙からの極限エネルギー宇宙線観測のための電子回路装置開発研究
Project/Area Number |
22340063
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
梶野 文義 甲南大学, 理工学部, 教授 (50204392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 常夏 甲南大学, 理工学部, 准教授 (40454722)
滝澤 慶之 独立行政法人理化学研究所, 計算宇宙物理研究室, 専任研究員 (70312246)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 宇宙線 / 宇宙 / 電子回路 / JEM-EUSO / ASIC / 光学系 |
Research Abstract |
本研究の全体構想は宇宙から飛来する宇宙で最大のエネルギーの粒子を国際宇宙ステーションから観測し、極限エネルギー宇宙を研究するJEM-EUSO ミッションを遂行することにある。「本研究の目的」はこのJEM-EUSO ミッションを遂行するため、プロジェクトの要となる超低消費電力の信号読み出し用集積回路を含む電子回路系の開発・製作・試験を行い、この回路を用いた望遠鏡により大気発光現象の観測を行い、宇宙で観測のための基礎データを得ることにある。本年度の「研究の成果」は以下のようであった。 1)JEM-EUSO用専用集積回路(ASIC)をLAL(仏)と共同開発を行った。第1試作品に対してテスト信号およびPMTからの信号を入力して試験し、消費電力、調整回路、光電子計数回路等がほぼ期待した性能を持つことを確認した。また、ASICの第2試作品に対してもLAL(仏)と共同開発を行った。これに対する消費電力、調整回路、光電子計数回路の試験の結果、ほぼ期待した性能を持つことを確認した。 2)光電子増倍管とASICやFPGAを組み込んだ統合回路系による検出器モジュールと光学系を合わせたシステムを理化学研究所の建物屋上に設置し、背景光計測を行い、所定の機能で動作する事を確認した。 3)日本で製作したTA-EUSO 望遠鏡のレンズをアラバマ大学ハンツビル校に輸送し、JEM-EUSO 米国チームによる光学系性能評価を行った。試験の結果、この光学系は所定の基本性能(レンズ透過率、集光スポット径)があることを確認した。また、ユタ州Telescope Array サイトに開発したTA-EUSO 望遠鏡を搬入し、設置を行った。ユタ州現地にて、背景光計測を行い、上記の統合回路系による検出器モジュールが動作する事を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)