2010 Fiscal Year Annual Research Report
MPI、pythonとFermi GPUを使用したトリガーシステムの構築
Project/Area Number |
22340066
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
片山 伸彦 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50290854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 領介 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (90193531)
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Keywords | 素粒子実験 / 加速器 |
Research Abstract |
本研究の目的はデスクトップPCの画像処理に使われるグラフィックス・プロセッサ(GPU)を使用したピクセル測定器の為のハイ・レベル・トリガーシステム(HLT)の開発である。GPUの演算能力は汎用CPUの数百倍にも達する。この圧倒的な演算能力を生かす事が出来れば、柔軟性・信頼性に富み、かつ小規模で高性能な、ソフトウエアによるオンラインでのイベント選別を行う事ができる。これまでのシステムに比べてコスト及び電力消費量を1/10にする事を目指す。 本年度はGPUの搭載されたグラフィックスボードを2種類購入し、CUDAプログラミングの基礎を学び、演算性能の検証を行った。 またPXD測定器システムから本プロジェクトで使用するPCへ必要な速度でデータを転送出来る事が重要であるが、その検証を行うためのソフトウエアを業者に委託して開発してもらった。納入されたソフトウエアを検証し、転送性能等の測定を行おうとしていたところ、地震となり、年度内には必要なハードウエアを安定的に動作させる事が出来なかった。 GPU上で作動させる予定の荷電粒子秘跡探索ソフトウエアを、本プロジェクトの目的とする実験(Belle II)のフレームワーク上で動作させる為に移植を行った。
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Research Products
(1 results)