2012 Fiscal Year Annual Research Report
相変化光記録膜材料におけるテラヘルツスイッチング機構の解明と応用
Project/Area Number |
22340076
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長谷 宗明 筑波大学, 数理物質系, 准教授 (40354211)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 光記録 / コヒーレントフォノン / 相変化 |
Research Abstract |
本研究では、光記録膜材料として極めて重要なカルコゲンと呼ばれる化合物(Ge-Sb-Te系物質)における、結晶-アモルファス間の相変化のフェムト秒~ピコ秒実時間の格子ダイナミクスを、ポンプ-プローブ法によるコヒーレントフォノン分光により解明することを目指している。また最終的には、フェムト秒光パルス列による結晶-アモルファス間の相変化制御の可能性を探る予定である。 本年度は、結晶状態のGeTe/Sb2Te3薄膜超格子試料におけるコヒーレントフォノン測定を、フェムト秒レーザー再生増幅器(RegA9000)の出力光(波長800 nm, パルス幅130 fs, 繰り返し100 kHz, 500 mW)を用いて行い、強励起光による1波長型でGeTe/Sb2Te3薄膜超格子試料におけるコヒーレントフォノンの観測に成功した。励起フルエンスの増加に伴い、結晶状態で3.68 THzにあったA1モードの周波数は低エネルギー側にシフトし、17.9 mJ/cm2で3.3 THzまでシフトした。しかし、アモルファス状態ではA1モードの周波数は3.83 THzであるため、これでは相変化が誘起できない。そこで、励起パルスをダブルパルスにして照射したところ、3.3 THzのピーク以外に、3.5 THzのピークが出現した。これは、一部がアモルファス化した可能性を示唆しているが、現在さらに詳細な実験・解析を進めているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)