2012 Fiscal Year Annual Research Report
ストロンチウム-銅ー酸素からなる高温超伝導体の合成と酸素原子整列によるTcの向上
Project/Area Number |
22340094
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 慎一 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10114399)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 新高温超電導体 / 酸素ドーピング / 頂点酸素原子配列 / 非希土類元素化合物 / Sr214単結晶 / Tc=98K |
Research Abstract |
銅酸化物高温超伝導体の一つSr2CuO3+δは、最初に発見されたLa系と同じK2NiF4構造をもち、単位胞にCuO2面を1枚含む。酸素原子そのものがドーパントであり、この酸素を規則整列させることで超伝導転移温度TcはLa系の倍以上、1層系としては最高の液体窒素温度77Kを20Kも上回る98Kにも達することを本研究代表者を含むグループが実証した。この物質は、次の点で、他の銅酸化物高温超電導体にない優位性をもつ;(1) Sr, Cu, Oの3種類の元素だけで成り立つ、(2) これら3種類の元素には、毒性がなく、また、希土類や希少金属元素を必要としない。しかしながら、純粋な単一相の試料作成が難しく、その物性研究が殆ど進んでいない。本研究は、この物質の単相試料の合成と、それにより物質の基本パラメーター、ドーパント酸素原子の分布とドーピング量のδの決定を行うことを目的としている。 H24年度は、1次元銅酸化物Sr2CuO3単結晶を高温・高圧・高酸素雰囲気下で2次元K2NiF4構造のSr2CuO3+δに変換する試みを継続した。酸化剤や温度・圧力を最適化することにより、100マイクロメートルサイズの結晶育成に成功し、Tcも40Kから90Kへ向上させた。育成した単結晶電気抵抗率測定から、ややドーピング不足であることがわかり、Tcを更に国情させる余地があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Road to Higher Tc2012
Author(s)
S.Uchida
Organizer
25Years after YBCO symposium
Place of Presentation
Dong Hwa University, Hualien, Taiwan
Year and Date
20120412-20120412