2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22340117
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
熊倉 光孝 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30324601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 紀夫 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30134654)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ボース・アインシュタイン凝縮 / レーザー冷却 / 原子光学 / レーザー周波数安定化 / 原子波 |
Research Abstract |
本研究では、Rb原子気体のボース・アインシュタイン凝縮体に対して、誘導ラマン遷移を利用した光学的位相操作によってソリトンや量子渦を導入するため、反跳エネルギー(15 kHz)程度の周波数線幅を持つ狭帯域レーザー光源の開発をこれまでに進めてきた。今年度は、このレーザーシステムの温度安定度の改善などを行って、ラマン遷移の観測に必要な周波数安定化持続時間の改善を進めたほか、遷移に必要なレーザーパワーを得るため、新たに光増幅システムの製作を行った。その結果、これまで数秒程度しか維持できなかったレーザー周波数の制御持続時間を、数分程度にまで伸ばすことができた。また、レーザーパワーについては、従来1mW程度しか最終的に利用できなかった出力パワーを、200 mW以上にまで増強することに成功した。この強い光を2本に分岐したのち、それぞれのレーザー周波数を音響光学変調器によりシフトし、2本のビームにラマン遷移に必要な周波数差を印加する光学システムも新たに製作した。このシステムでは、Hz以下の高い周波数安定度を持つRF信号を音響光学変調器に用いて、周波数シフトに伴う線幅の増大を極力防止する信号系を構築した。未だラマン遷移の観測には周波数制御時間の改善が必要であるが、以上の装置改良により、異なる反跳状態間のラマン遷移の観測に必要な実験条件が整いつつあり、ボース凝縮体の光学的な位相操作に向けて大きく前進することができた。また、ボース凝縮体生成装置についても磁気トラップ装置の改良などを行い、凝縮体生成時間の短縮化を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)