2012 Fiscal Year Annual Research Report
過去4千万年間の古地磁気強度変動:地磁気逆転頻度と地磁気強度の関係の解明
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22340129
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 俊嗣 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80344125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 裕二 高知大学, 自然科学系, 助教 (00452699)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 古地磁気強度 / 岩石磁気 / 東部赤道太平洋 / IODP |
Research Abstract |
今年度は、IODP Site U1332コア試料について、FORC (First-order reversal curve)測定、IRM(等温残留磁化)獲得曲線等の岩石磁気測定・解析を行った。これまでの測定結果とあわせて、外洋域の海底堆積物の磁性鉱物は主として陸源と生物源の2成分からなること、この量比の変動はARM/SIRM比の変動から推定できること、そして、この量比の変化が相対古地磁気強度に影響していることを明らかにした。また、相対古地磁気強度推定は、堆積速度にも影響を受けていることが明らかとなった。これまでに南大西洋のDSDP Site 522コアを用いた研究から、古地磁気強度と地磁気逆転間隔の間に弱い相関があると指摘されていたが、前述の結果に基づき元データを検討した結果、磁性鉱物組成や堆積速度の変化に影響された見かけのものであることが明らかとなった。これらの点を論文として公表した。 Site U1331~U1333コアにおいて、磁性鉱物組成を反映するARM/IRM比は始新世と漸新世とで大きく異なるが、それぞれの時代での変動は比較的小さいため、相対古地磁気強度変動を見積もることは、始新世と漸新世とに区分して解析すれば基本的に可能であると推定された。ARM(非履歴性残留磁化)およびIRMを規格化パラメーターとして相対古地磁気強度変動を見積もったところ、おおむね同様の変化を示すことが分かったが,IRMによる規格化のほうが規格化残留磁化強度とIRMとの相関が小さいため適していると結論された。得られた始新世と漸新世の相対古地磁気強度変動を、論文にとりまとめて投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)