2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22340138
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
牛尾 知雄 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50332961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 智 気象庁気象研究所, その他部局等, その他 (00571564)
佐藤 光輝 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (50312541)
河崎 善一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (60126852)
森本 健志 近畿大学, 理工学部, 准教授 (60403169)
中村 佳敬 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (70609817)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | レーダ / 雷放電 |
Research Abstract |
大阪北部平野に設置されている広帯域レーダネットワーク,XバンドフェーズドアレイレーダおよびLF帯広帯域雷位置標定システムを用いて,春季から夏季にかけて観測実験を実施した。また,2012年に種子島宇宙センターより打ち上げられた国際宇宙ステーション日本実験棟暴露部共有ポートに設置されたGLIMS (Global Lightning and Sprite Measurements on ISS)ミッションの定常運用が開始したので,大阪上空を通過するタイミングに同期した観測実験を行った。フェーズドアレイレーダを中心とする機器類は順調に動作し,観測実験を行うことが出来た。記録されたデータは,レーダに関しては,ネットワークを介して,大阪大学吹田キャンパスに設置されている大型ディスクアレイに格納され解析に供されており,また雷観測データに関しても,同様に無線ネットワーク回線を通じて,大阪大学吹田キャンパスに転送されている。しばしば,データ量過多のため,雷観測データについては,各観測地点に赴き,直接ハードディスクにコピーする作業を行ったが,概ね順調にデータを取得することが出来た。データの品質管理については,特にレーダデータに対して,グランドクラッタ,強い降雨エコーによる散乱信号がサイドローブを介して混入する問題,仰角データのオーバラップの問題等の幾つかの課題を確認することが出来た。概ねデータの品質は良好ではあるが,上記の問題を今後,解決する必要があることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
観測実験を順調に行うことができ,データの取得に成功した。取得したデータはいずれも貴重なデータであり,幾つかのケースにおける初期解析では,NBE(Narrow Bipolar Event)などが記録されていることが明らかとなっている。このように取得されたデータを詳細に解析することによって,様々な成果を得ることになろう。その意味で,概ね順調に進展していると判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
今後,取得されたデータを解析処理し,積乱雲の電荷構造や動態解析を行い,雷放電生成過程に関する解析を進める。特にNBEなど興味深いデータが取得されており,詳細な解析を行うことによって,雷放電の初期過程に関して,様々知見を得ることが出来るであろう。また,レーダデータについては,合成処理を行った上で,解析処理を進めたい。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Upward lightning observed by LF broadband interferometer2013
Author(s)
Y. Takayanagi, M. Akita, Y. Nakamura, S. Yoshida, T. Morimoto, T. Ushio, Zen Kawasaki, D. Wang, N. Takagi, H. Sakurano, Y. Kubouchi
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Journal Title
IEEJ
Volume: 133/ 3,
Pages: 132-141
Peer Reviewed
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