2012 Fiscal Year Annual Research Report
サブストームトリガー・駆動機構の完全解明に向けた先端研究
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22340145
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
町田 忍 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70209469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 昭 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (50004479)
家田 章正 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (70362209)
能勢 正仁 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90333559)
三好 由純 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (10377781)
宮下 幸長 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 研究員 (20435811)
堀 智昭 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (30467344)
高田 拓 高知工業高等専門学校, その他部局等, その他 (80455469)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | サブストーム / オンセット / オーロラ / AKR / 磁場双極子化 / カレントディスラプション / GEOTAIL衛星 / THEMIS衛星 |
Research Abstract |
オーロラ電波放射(AKR)は大別して、1)バースト性放射と2)連続性放射に分類されることを示し、そのうち連続性放射は地球の自転に同期して周波数を変化させていることを発見した。またその原因は加速域を貫く磁力線がプラズマシートのなかでプラズマ異方性が変化する領域(inner sheet boundary領域)を自転に同期してsweepしていることに起因するという仮説を提唱した。この結果は、AKRを用いて経年的なサブストーム活動の変化を調べる際に注意が必要であることを示唆している。 また、これまでのGEOTAIL衛星とTHEMIS衛星の観測による統計および事例解析の結果をもとに、サブストーム開始時の中間領域と磁場双極子化開始領域におけるエネルギー収支と輸送について、定量的な検討を行った。その結果、高速流のエネルギーは、大部分は熱束として運ばれること、磁場双極子化開始領域に流入するエネルギーの大部分は、尾部側からの高速流よりも、ローブからのポインティング束として運ばれてくること、波動ポインティング束は、高速流と比べると小さいが、背景磁場に平行な成分と垂直な成分は同程度であることがわかった。 さらに、THEMIS衛星データを用いた解析の結果、オンセットの直前に X = -12 Re(Re:地球半径)付近を尾部方向から強いコンベクティブな流れが地球に向かって進行することが確認された。そして、それが磁場変動の増大、広範囲にわたる地球向きの流れ、磁場双極子化、カレントディスラプションを引き起こしている様子を確認することができた。これらの特徴は、外側から擾乱がやって来てカレントディスラプションを引き起こすサブストームのモデルを支持する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)