2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22340147
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 比呂志 東京大学, 地震研究所, 教授 (00183385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 誠 独立行政法人防災科学技術研究所, その他部局等, 研究員 (00500753)
豊島 剛志 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10227655)
堤 浩之 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60284428)
山北 聡 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (80210342)
工藤 健 中部大学, 工学部, 教授 (80410645)
武田 哲也 独立行政法人防災科学技術研究所, その他部局等, 研究員 (80455253)
越谷 信 岩手大学, 工学部, 准教授 (90205378)
石山 達也 東京大学, 地震研究所, 助教 (90356452)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 震源断層 / 活断層 / 内陸地震 / 地殻構造 / 個別要素法 / 断層関連褶曲 |
Research Abstract |
日本列島における内陸地震の震源断層の形状を明らかにすることは、地震発生予測や強震動予測の上から重要な課題である。東北日本は、今後も巨大地震後の応力変化によって、内陸被害地震の発生が危惧されている。 東北太平洋沖地震の震源域に近い双葉断層は、中生代の左横ずれ断層で、北部は2000~1500万年前に西側低下の正断層として活動、さらに5百万年以降は逆断層として活動した活断層となっている。双葉断層の周辺で重力探査を行い、70度程度の西傾斜の双葉断層が逆断層として活動する際に、浅部の高角部を切って新しく断層が形成されていることが明らかになった。主部の傾斜は45度西傾斜である。 新潟の伏在断層の典型である三条市東部の下田丘陵下の褶曲形成を伴う楔型の伏在活断層の形成過程を、個別要素法を用いたに二次元数値実験によって復元した。この結果、主断層の傾斜30度で、年1mmの平均変位速度、寺泊層に相当するインコンピーテント層の物性を変化させることによって、類似の構造を形成することができた。こうした伏在断層では主断層から直接延長する断層で、主要な変形を消費し、地表近傍に表れる断層での変形は、ごく僅かである。 新潟地域の石油探査関係のデータの総括・トモグラフィー・震源分布・被害地震から、越後平野東縁から信濃川断層帯にいたる活断層群は、リフト軸部の苦鉄質岩の併入に起因するリフト軸と反対方向に傾斜した境界面を再利用した断層であり、大規模なウェッジスラストを形成している。 これらの知見を含め、地質、変動地形、重力異常、地震波トモグラフィ、震源分布をもとに、東北から長野にいたる地域の震源断層矩形モデルを作成した。今後、東北地方太平洋沖地震後の地震の起こりやすさを評価するための重要な資料となる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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