2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22350028
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
増田 秀樹 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50209441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 智宏 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70270999)
舩橋 靖博 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00321604)
猪股 智彦 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 助教 (40397493)
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Keywords | VOCセンサー / 微生物センサー / NOセンサー / 金属錯体 / 生物機構 |
Research Abstract |
【目的】生物機能を摸倣した幾つかのセンサーの機能をデバイス化し、その実用化開発を行うことを目的としている。 【具体的内容】具体的には、生物における酵素の基質特異性とは、基質や反応物の高選択性と活性部位の高活性である。これら機能の追求の中で、幾つかのセンサーが見つけられた。(1)VOCセンサーは酵素における基質の認識機能である。具体的には、ゼオライトの細孔にフタロシアニン分子を内包したもので、VOCのセンシング機能を有する。(2)NOセンサーはニトリルヒドラターゼにおけるストッパーとして働く一酸化窒素に着目し、その金属との反応性を検討して行く中で見つかった機能である。(3)また微生物センサーは、動植物微生物に限らず全ての細胞がシデロフォアという鉄捕集分子を有し、これが鉄の捕集機能があり、シデロフォア機能の研究追求の中で見いだされた機能である。 【意義・重要性】(1)VOCセンサーは、揮発性有機物が目や健康を害することはよく知られており、このセンサーの開発により、VOCの濃度チェックができる。(2)NOセンサーは、血管の弛緩作用はNOの生体中の濃度に依存する。そのため、この濃度を測定するデバイスができると、動脈硬化等の健康被害をチェックする事ができる。(3)微生物センサーは、空気中に浮遊するウイルス等の微生物を捕まえる事ができるため、病院等での環境チェックに使える。 【進捗状況】(1)現在、アルコールセンサーとしての利用に注視し、現在ゼオライトの疎水化を進めており、感度と選択性の向上を図っている。(2)NOの高選択性は示されており、デバイス化が当面の課題である。(3)細胞により利用するシデロフォアが異なっており、現在そのライブラリーを作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
3つの健康?環境センサーの開発を進めており、VOCセンサーは実用化に向けて進めており、NOセンサーは現在論文執筆中であり、微生物センサーは論文として掲載されている。
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Strategy for Future Research Activity |
VOCセンサーは実用化に向けて、企業と感度および選択性の向上を狙っており、NOセンサーはその選択性に優れており、論文執筆中であり、微生物センサーについてはライブラリー化を進めている。
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[Journal Article] Magnetostructural Properties of a Twisted Bis(m-hydroxo) Dicopper(II) Core and Its Relevance to Formation of an Active Dioxygen Intermediate2011
Author(s)
Y.Funahashi, T.Toyama, K.Yoshii, T.Nishikawa, M.Kishida, Y.Kajita, T.Inomata, T.Ozawa, Y.Wasada-Tsutsui, H.Masuda
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Journal Title
Jpn.J.Appl.Phys., 50, 01AJ07-1-4 (2011)
Volume: 50
Pages: J07-1-J07-04
DOI
Peer Reviewed
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