2012 Fiscal Year Annual Research Report
ヘテロ芳香族の触媒的CHカップリング反応と共役系拡張した機能材料の創製
Project/Area Number |
22350042
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森 敦紀 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90210111)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オリゴチオフェン / マグネシウムアミド / ニッケル触媒 / デンドリマー / カップリング反応 / ヘテロ芳香族化合物 / Grignard反応剤 / 多官能性 |
Research Abstract |
チオフェン-チオフェン,チオフェン-チアゾール結合形成などのヘテロ芳香族の触媒的カップリング反応をCH結合を利用しておこなった。ヘテロ芳香族どうしのCHカップリング反応に適した触媒設計,反応設計(添加剤効果,溶媒効果など)をすることで,π共役の拡張したヘテロ芳香族オリゴマーを簡便に合成することができる手法の確立をめざした。目標生成物の構造多様性を活かし,置換基グラジエント型オリゴチオフェン,ドナー・アクセプター性をもつヘテロ芳香族オリゴマーを種々合成した。 チオフェン環3位が置換したチオフェンに対して,マグネシウムアミド(または,触媒量のアミンとGrignard反応剤との組み合わせ)を作用させることにより位置選択的に生成するチオフェン金属種に対して,2,3-ジブロモチオフェンをニッケル触媒の存在下に反応させると,分岐状にチオフェン-チオフェン結合が生成するオリゴチオフェン3量体が効率よく得られることに成功した。得られた分岐状3量体を用いて同様な,位置選択的な金属種生成とジブロモチオフェンとのカップリングをおこなうと7量体の分岐状オリゴチオフェンデンドリマーが得られた。さらに同様な反応を繰り返すことで,15量体までのオリゴチオフェンデンドリマーが生成することがわかった。また,この反応をおこなう過程において,2,3-ジブロモチオフェンとのカップリングにおいて非常に興味深い反応性が発現することも明らかにした。さらに,多官能性の芳香族ハロゲン化物やヘテロ芳香族ハロゲン化物のカップリング反応により,オリゴチオフェンデンドリマーが分岐状に置換した,さまざまな誘導体を合成することにも成功した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)