2012 Fiscal Year Annual Research Report
デンドリマーの精密構築に基づく分解制御型ナノカプセルの設計
Project/Area Number |
22350048
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
青井 啓悟 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (30222467)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | デンドリマー / ポリエステル / 超分子化学 / ナノ材料 / 構造制御 / 精密高分子 / 分子カプセル / 感温特性 |
Research Abstract |
本研究は、球状およびシリンダー状のポリエステルデンドリマー(ナノカプセル)内部のナノ空間に機能性低分子化合物などを内包し、新しい分解制御・放出システムを創出することを目的としている。表面ブロックの分解を促進する場合は徐放性が、中心部分の分解が優先すればデンドロンがはずれパルス的放出を起こすことができる。すなわち、機能性低分子化合物を内包したナノカプセルを創出し、加水分解挙動の変化を利用して、分解制御型の機能性新素材の開発を行うことを目的としている。 これまでに得られた知見を踏まえて、デンドリマーの精密構築を行った。ポリエステルデンドリマーの合成を行うとともに、ポリアミドアミンデンドリマーに感温特性をもつ2-イソプロピル-2-オキサゾリン重合体の重合度を変えて導入した星形デンドリマーの合成もあわせて行った。この星形デンドリマーの低分子の捕捉能についてローズベンガルなどのモデル化合物を用いて調べた。温度を変えることで、デンドリマー表面に結合したオキサゾリン鎖が水和するかしないか変化するので、捕捉能の温度依存性を紫外可視分光光度計を用いて調べた。また、星形デンドリマーの感温特性もあわせて調べ、デンドリマーに共有結合で結びつけると、ポリオキサゾリン鎖自体よりも低温でLCSTが認められた。これは、感温特性を示す分子鎖を共有結合でデンドリマー鎖に結びつけると分子間相互作用が有効に発生するために起こる新たな現象である。このLCSTの上下の温度で低分子化合物の放出速度は異なり、内包分子の放出制御を行う新しいシステムを構築することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)