2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22350094
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
水畑 穣 神戸大学, 工学研究科, 教授 (10283871)
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Keywords | 液相析出法 / 層状複水酸化物 / 水酸化ニッケル / 金属フッ化物 / 液体クロマトグラフ / アニオン交換体 |
Research Abstract |
Al-Ni系LDH合成に関する組成制御についてAlxNi1-x(oH)2+xを対象に、溶存種であるAlおよびNi電解液、フッ素消費剤としてのAlとホウ酸水溶液の溶存濃度を変化させ、溶存種濃度と生成物の構造・組成との相関について検討した。反応系に加えるAl量に対しAL置換量は増大するとともに、003面の面間隔が変化した。しかしながら、KOHによりアニオン交換を施すことにより、003面の面間隔はほぼ一定の値を示し、反応直後の面間隔の変化は反応溶液中のフッ化物イオンまたはその金属錯体によるものであると示唆された。また、イオン交換能を有するLDHにおいて、組成から期待される量論的イオン交換能と実効値との比較を行うことを目的とし、今年度はイオン交換能および交換速度を流通セルと組み合わせ、本申請により導入するイオンクロマトグラフおよび可視紫吸収スペクトルにより検討した。その結果、LDH合成にかかわる平衡反応において、Niイオンに配意するフッ素イオン量の最適値を見いだした。また、LPD法により合成したNi-Al LDHのアニオン交換性及びそれに伴う結晶構造への影響の検討を行った.その結果,LPD法により合成されたNi-Al LDHはアニオン交換性を有することが確認された.またNi-Al LDHの層間距離は,取り込まれたアニオンサイズにより変化することが明らかとなった.
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Research Products
(7 results)